【弓道部】美しい射形に近付き、己と闘いつづける“求道者”【上南戦2018】

【プロフィール】

加藤優奈(かとう・ゆうな)

弓道部

総合人間科学部心理学科2年

 

「完成のない道」を極めるということ

——昨年の上南戦はいかがでしたか

昨年の上南戦は、選手として試合に参加せず、先輩方の応援をしていました。

弓道は、練習でできたことがそのまま試合でできるわけではないんです。だから、練習の時と同様に、試合でも的に中て続ける先輩に憧れました。

昨年は、男子部が1本差で勝ったんですよ。緊張している中、必死に食らいつく所に、精神力の強さや日々の練習の重要さを感じました。

今年は、昨年の先輩のように選手として活躍し、再び勝利の喜びを感じたいです!

 

——弓道の魅力は何ですか

弓道は、やればやるほど上手くなる、努力が結果に直結する競技ではないんです。

一度はまって中々伸びない時もあれば、少し工夫しただけで上手くなる時もあります。でも、練習の積み重ねは肝心なところで裏切らない。そこが魅力だと思います。

 

——武道の特徴は何でしょうか

たくさん練習しても、うまくなりきらないんですよ。弓道に限らず、武道は何歳までもできるものが多いです。「ここで完成」ということはなく、同じことを繰り返すことで道を極め続けるんです。

 

加藤選手を悩ませる「早気(はやけ)」とは……?

——メンタルが重要なんですね……。

そうなんです。言い訳ができないんですよね。もちろん強い相手に怖気付くことはありますが、直接面と向かって戦っているわけではありません。だから、相手が悪いなんてことはないんです。

いつも的と自分は在って、使っている道具も一緒なんです。それで何が変わるんだ。常に中っていたものが中らなくなる理由なんてないじゃないですか。何が違うかっていったら、やはりメンタルなんだと思います。いかに練習と同じように引くか、ということが重要なんです。

 

——精神面で気を付けていることはありますか

練習の時は、腕や肩の位置など様々なことを考えますが、試合になると緊張で全て忘れてしまいます。だから、試合の時には考えることを1つか2つに絞るんです。「私はこれだけやれば中る。他は何も考えず、いつも通りやろう」と思いながら、弓を引いています。

案外、何も考えない時の方が中ることもあります(笑)。

 

——自身のプレーで注目してほしいポイントはどこですか

ゴルフのイップスと同様に、弓道にも「早気(はやけ)」という弓の癖があるんです。

本来「伸び合う」といって、弓を引いてから、今の私の場合、3秒程度は左右に張っていないといけないんです。的を狙って、焦点を狭めた方が中るので、伸び合わなければならないんです。

でも、高校2年生くらいから、弓を引くと反動で出てしまうんです。その「早気」に苦しみながらも、弓道に取り組んでいる姿に注目していただきたいです。

 

——試合の他に、何かイベントはありますか

弓道には試合以外に個人で行う審査があり、段をもらいます。「体配」といって、入場から退場まで全ての動作が採点基準になるんです。

完璧な形は、『弓道教本』の「射法八節」によって決まっています。みんな完璧な形に近付こうとはします。しかし、最初からこれに則って引くことはできません。

『弓道教本』を見せていただきました!

形さえ合っていれば中らなくても良い、という考えの方もいます。美を意識しているんです。

私は、練習していくうちにこれに近付いていく、「美になっていく」タイプです。

「射法八節」を説明する加藤選手

 

心理学で心をコントロール……?!

——よくしてしまう癖はありますか

レジのアルバイトをしている時に、男1人・女1人で並んでいるお客さんを夫婦と勘違いして、一緒に会計をしてしまうことです(笑)。

 

——面白い授業はありますか

心理学科の授業は、本当に面白いです。「心理学基礎論」や、「心理学フロンティア」は他学科の方も受けられるのでオススメです。

 

——心理学科に進んだのも弓道と関係しているのでしょうか

高校生で弓道を始めたのですが、その時はネガティブな考え方をしていました。

だから、試合のために、いかにして精神を調整していこうかと考えるようになりました。消極的でもいけないし、空元気でもいけないんです。心のコントロールという点で、心理学に興味ができたのかもしれないです。

 

——最後に、読者に一言お願いします

昨年、弓道部は勝利しましたが、その点差は僅かなものでした。今年は、選手としてベストを尽くしつつ、可能な限りたくさんの差をつけて勝利したいと思います。アウェーである分、勝ちを持って帰らなければ、「何しに行ったんだ」ということになりかねないので……!

 

また、上智の弓道部は本当に楽しいです。この記事を読んでいる未来の上智生には、ぜひ入部してほしいです!来年のフレッシュマンウィークでお待ちしております!

【取材を終えて】弓道は相手と直接闘わない分、自身の調整が重要な競技だと感じました。また、「完璧な形」が決まっていることに驚きました。「早気」に苦闘しながらも、一心に弓を引く加藤選手から目が離せません……!

「スキ!」を押すとこの記事を書いたけろが喜びます!


  • 投稿者: けろ

    けろ
    幽霊部員ではありません。
    上南戦の記事をCheck!