自身の魅力と社会問題について発信するインフルエンサーとしての活躍を競う、ソフィアンズコンテスト。その6人のファイナリストたちに書店でビビッと来た本をチョイスしていただきました。選んだ本や、プライベートでの読書などについて沢山語っていただきます。
今回登場していただくのはエントリーナンバー6の山本大葵さんです!
山本大葵さんのプロフィールについてはこちらをご覧ください。
よろしくお願いします。この企画を聞いたときどのように感じましたか?
ーーやっぱり本を選ぶ人とか映画もそうですけど、芸術作品の中から何を選ぶのかとか、読んで、見て、その後の感想がどうかっていうのはそれこそ千差万別なので、候補者の個性をうまく伝えるという点ではいいものなんじゃないかなと思いました。
では、選んだ本を教えてください。
ーーそうですね、ニ冊選ばせていただいたのですが、『バーテンダーの流儀』というものと、まだ読んでいないのですが竹鶴幸太郎さんの『ウイスキーとダンディズム』という、ウイスキーをつくっている会社の経営者の話の本です。
書店にたくさん本がある中で、その本に惹かれた理由があれば教えてください。
ーーアルバイトでバーテンダーをやっていて、お酒は人間性というか、カルチャーみたいな部分が含まれていると思って選んだのが一個。
あと、バーテンダーとして働く身として知っておくべき美意識というか美的感覚みたいなものと、一人の人間として生きていく上で参考になる美意識的な部分を学び取れるかと思ってこのニ冊を選びました。
それでは、ここからは少し踏み込んでプライベートでの読書について聞かせていただきたいと思います。具体的に最近読んだ本、こんなのがあるよっていうのがあれば聞かせてください。
ーーそうですね…。僕、無印が好きなので無印良品ができるまでの理念とか思想といった内容の本とか、日本らしいふるまいや所作も美しくて好きなので、『たたずまいの美学』っていうものとか…。シンプルシティ、立ち振る舞い、人との接し方などといった、心を整える系の本が好きです。
そういった本を読まれるきっかけとか時期とかってありますか?
ーー受験期ですかね。大学受験している最中って心身ともに乱れるじゃないですか。そうなったときに、僕一度禅宗の考えにありついたんです。そして、禅宗の禅僧さんが書いている、『美しい人をつくる「所作」の基本』と『限りなくシンプルに、豊かに暮らす』というニ冊の本を購入して、それを生活に落とし込んだんですよ。そうしたら、ライフスタイルとしてその本に書いてあったことが定着してくるまで、もうちょっと興味のあるものが出てくるなぁと思って、それがシンプルとかそういう方に行っています。
大切にしている一冊ということで、幼少期から何度も読み返している本であったり、コンテストの中でアピールしているような活動につながるきっかけになった本があれば、教えていただきたいです。
ーーうーん、そうだな…。自分がコンテストで打ち出しているのは、君はどう生きるんでしょうとか、将来どうなっていくんでしょうかというものなんですが、もうタイトルからもわかるように『君たちはどう生きるか』という本は、結構何回か読みましたね。
その中でも「君自身が心から感じたことや、しみじみ心から動かされたことを大切にしなくてはいけない。」という一文が印象に残っています。この文は、今の若い人達は、周りの意見に流されたり周りの目を気にして自分の意見を言えなかったり、貫けなかったりということが多いけれど、自分の心が動いた経験や、その動いた感情を大切に貫くことが大事ということが伝わる一文だと思います。
では、「今」上智生に読んでもらいたい一冊を教えてください。
ーー『正々堂々』っていうLGBTQのお坊さんが書いている本なんですけど、自分らしく生きるみたいなテーマで書かれていてすごくおすすめかなと思っています。
掘り下げた質問になるのですが、今の一冊をなぜ上智生に勧めるのかについて聞かせていただいてもいいですか?
ーー僕は、自分が好きとか自分の中での普通っていうものを自分らしさとして曲げずに大切に生きていくっていうことを推してるんですね。例えば、普通を押し付けると自分は普通でなければいけないのかとか。
SNSで見た普通とかSNSで見たすごいとか、そういう価値観とか考えとかに自分の選択の権利だとか選択の余地とかいうものを奪われている方が多いのではないかということで、大学生、せっかくモラトリアムの時期で人生を選択しようとしているのに、選択肢が世間の価値観になってしまったら自分の人生ではなくなってしまうじゃないですか。
そういうことは伝えておきたいというか、自分を含めて全ての若者が知っておくべき価値観だなと思ったのでおすすめしています。
山本大葵さん、素敵なお話をありがとうございました!
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