南無!「四谷坊主バー」って何なの?

今日の飲みどこ行く?

四谷の店はもう飽きた。でも四谷から移動するのは死ぬほど面倒。また今日もごはん難民になってしまう。

たまには変わったお店に行ってみたいんだよなぁ。

そうして私はGoogleマップをいじり始めたのだった。

“Vowz”って何?

スマホを英語表示にしていたせいで分からない単語に出会ってしまった。”Vowz”って何語?そもそも存在する単語なの?

「坊主」だった。

調べてみると、本物のお坊さんがいるんだとか。何それ気になりすぎる。行くしかない!

 

坊主バーに入ってみた

荒木町までてくてく

新宿通りから、荒木町商店街の通りを入ったところ。このあたりのはずなんだけどなぁ~。

あっ!

お店は2階。上がってみましょう。

 

仏教関連のものがいっぱい置いてあった

なんか普通の居酒屋っぽくない!?

と思うのはこの部分を写しているから。

ミニ阿修羅像置いてあるし、謎の名言(?)も飾ってある。

鐘じゃないか。

けっこう立派な仏壇もありました。

 

とりあえず、飲も。

どんなメニューがあるのかな……。

えっ、これ経典じゃなかったの!?

経典がそこらへんにいくつもあるなぁと思っていたら、それはお品書きであることが判明。「南無阿弥陀仏」って(難しい字で)書いてある補強用のテープが気になる。100均で買えるのかな。

 

一番人気:極楽浄土(ごくらくじょうど)

まずは一番人気のカクテルをいただきます。(合掌)

映えじゃん。

レインボーとは何とも美しい。マンゴージュースが使われていてトロピカルなお味。かなり飲みやすかったです。

このカクテルは坊主バーオリジナル。他にもオリジナルカクテルがあるようなので、飲んでみましょう。

 

人気No.2:無間地獄(むげんじごく)

地獄というほどの恐ろしさは感じられない。

ベリー系のカクテル。なんとなく紫色なのが分かるだろうか。トニックウォーターが使われているため少しシュワシュワする。無間地獄ってこんな甘い世界だったのか……。

 

人気No.3:沙羅双樹(さらそうじゅ)

これも映えじゃん。

目に優しい緑のカクテル。抹茶リキュールを使っているためにこの色になっているそうだけど、味の中に抹茶の姿が見えない。取材メンバーに「抹茶いるから!絶対いるから!」と言われてもう一口。

あっ!いま遠くに抹茶の背中が……!!

 

もう一杯飲みたいなぁとメニューを開いて目に入ったのは「愛欲」の文字。「愛」のサークルであるアリオーゾとしては飲まずにはいられない。すいません、「愛欲地獄」ください!

ハブ酒のカクテル・愛欲地獄(あいよくじごく)

いきなりすごいオシャレなの出てきた。

お花のような華やかな香りがします。クランベリージュースが使われているけれどこの香りはクランベリーだけの単純な香りじゃない。毒蛇のハブを漬けた「ハブ酒」を使用しているのが最大の特徴。ハブ酒の香りと、クランベリージュース、さらにコアントローという果実系のお酒も使われているので、それらが相まって花みたいな香りになっているのかな……。男をもてあそぶめっちゃ美しい大人の女のような味でした。

 

坊主バーでは、カクテルだけではなく、日本酒や焼酎も仏教にちなんだものを取り揃えているそう。せっかくなので一杯いただきましょう。

小麦焼酎・一遍(いっぺん)

小麦焼酎って初めて飲んだ。

水割りでいただきました。辛口でお酒の強さもなかなかなので初心者にはオススメできないかも……。でも、小麦焼酎って珍しいよなぁ。小麦の香ばしい香りがふわっとやってきました。

ボトルはこちら。「一遍」は踊念仏の創始者ですね。

 

お酒を飲んだらおつまみが欲しくなりますよね。ん?「精進料理」だって……?さっそくいただきましょう。

精進料理・うなぎもどき

あ、これめっちゃうなぎだわ。

野菜などを練りこんだお麩に海苔を乗せてうなぎのタレをかけた逸品。仏教徒は肉・魚とその他精力をつけるような食材(そういえばハブ酒は精力剤でもあるけどそれはいいのかな……。まぁ、いっか!)を口にしてはならないため、このような料理を作って満たしているんですね。仏教徒の生活の知恵だなぁ。

 

坊主バーでしかできない体験、しよう!

すでに坊主バーでしかお目にかかれないものを飲み食いしてるけど、なんか仏教っぽいことやりたい。そんな風に思っていたら……。

 

ホラ貝吹かせてもらった

「ボーーーー!」

お手本を見せてくれたのはスタッフのヤマモトさん(浄土宗)。

 

すごい!私も吹いてみたい!

「スーーーーッ」

 

ダメだ……。全く音が出ない。

 

トランペットを吹くのと同じようなイメージで吹くと良いのだそうです。

 

 

般若心経唱えた

突然手渡されたプリント。真ん中のあたりに「般若心経」って書いてある。こ……これはどうしたらいいんだ……?

ヤマモトさんが説明してくださいました。般若心経をみんなで唱えてみようということでした。

「ゴーン、ゴーン」

あっ!さっきの鐘!普通に使ってたのね。この音が始まりの合図です。

「無上甚深微妙法~」

ヤマモトさん、さっきしゃべっていた声とは別人みたい!さすが本物です。

ヤマモトさんの後に続いてみんなで唱えます。とても貴重な体験でした。

内容は般若心経の念仏とは限りませんが、毎日こうしてお客さんに仏教を感じてもらえる時間を作っているのだそう。来店したらこれが始まるまで待たなきゃ損ですね。

 

坊主バーの店主ってどんな人?

坊主バーでたっぷり遊びましたが、こんな面白いお店を経営してるのは一体どんな人なんでしょう。気になる!

こちらが四谷坊主バー店主の藤岡善信さん(浄土真宗)。

藤岡さんが浄土真宗の副住職でいらっしゃるために坊主バーは浄土真宗のお店ということになっていますが、先ほどのヤマモトさんが浄土宗だったようにスタッフの宗派はさまざま。多様な宗派が共存するお店だったのです。

 

ピンチなときに経営を丸投げされた

藤岡さんが坊主バーの経営に携わったのは2001年3月からのこと。僧侶になるための学校を出てすぐのことでした。

もともと、四谷坊主バーは藤岡さんの同級生が始めたのですが、最初の半年で経営は悪化。そんなときに藤岡さんはお店の経営を丸投げされたのです。

最初はグラスやイスをそろえるところからスタートしなければなりませんでした。現在お店にある仏壇等も藤岡さんが少しずつ集めたもの。

モデルとなるようなお店もなく、当初は試行錯誤の連続だったのです。

藤岡さんは実は苦労人だったんですね……。

 

美坊主図鑑に載ってる

みなさんはこの本をご存知でしょうか?これは『美坊主図鑑―お寺に行こう、お坊さんを愛でよう』(廣済堂出版、2012年)。要するに全国の素敵なお坊さんを紹介した本です。「クリーミー系」が何なのかは謎。

そして、なんと藤岡さんはこの本に載っているのです!

そのためこの本はお店に置いてありました。

何が言いたいかというと、藤岡さんは「素敵なお坊さん40選」に選ばれたお坊さんだということです!

 

音楽が趣味

元々、ジャズが好きだった藤岡さん。仏の道に入った今も「坊主バンド」を立ち上げ、音楽活動を続けているんです。

昨年はワンマンライブも開催するほど。

よく「牧師ROCKS」と対バンを組んでいるのだとか。宗教の垣根を超えた共演です。ちなみに、残念ながらカトリック系のバンドは見つけられませんでした……。

さらに、来春には藤岡さんのソロCDを発売する予定なんだとか……!

 

坊主バーに行こう!

ご紹介してきたように、坊主バーには坊主バーでしか味わえないもの、体験できないこと、出会えない人がいるのです。

せっかく四谷にあるんだから、一度も行かずに上智を卒業しちゃうのはもったいない!

飲みのお店が決まらないとき、思い出してみてください。

 

四谷 坊主バー

東京都新宿区荒木町6 AGビル2F

営業時間:19:00~25:00

定休日:日曜・祝日

HP:vowz-bar.com

Twitter:@yotsuya_vowzbar

Instagram:yotsuya_vowzbar

 

 

投稿者: たかはしはるな

ウサギの毛に顔をうずめて深呼吸する「うさぎ吸い」の提唱者。 うさぎ吸いは、肉体的・精神的疲労を緩和するために非常に有効なセラピーである。
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