こんにちは、あーみ&るーりーです。
私たちが所属している総合グローバル学科の学生で面白そうなことをしている方がいたので、取材をしてみました。
今回取材したのは、〈chamani1960〉の企画、運営に携わっているサヨさんです。
11月14日にインタビューを行なったのですが、〈chamani1960〉は10月10日から10月30日までクラウドファンディングを行い、362,500円の資金を集めることを達成されました。12月21日、22日に渋谷でイベントが開催されます。
〈chamani1960〉の企画、運営はサヨさん、オミさんのふたりで行なっています。オミさんは残念ながら、体調不良でお話をきくことが出来なかったのですが、熱い思いがあふれるサヨさんに〈chamani1960〉について伺いました!
〈chamani1960〉って?
Q まず、失礼ながら、企画の読み方はなんですか?
〈chamani1960〉 (ちゃまに いちきゅうろくぜろ)です。
Q 〈chamani1960〉 の由来はなんですか ?
これはスワヒリ語のお茶「chai」と平和「amani」というふたつの言葉、そしてアフリカ大陸の多くの国が独立を果たした、歴史上アフリカの年と言われている1960年を組み合わせた造語です。
Q 〈chamani1960〉 を始められたきっかけはなんですか?
そもそもの始まりはオミがNGOなどで出てくるハイビスカスティーっておいしいのに日本人は全然知らないからそれを広めたいという思いがあり、どのような媒体で広報を勧めていくべきなのかと考えたい際に相談されたのがきっかけです。
アフリカの魅力、それを伝えるツール
Q なぜそこまで、アフリカの魅力を伝えたいのですか?
私(サヨ)とオミの認識の中で、日本国内のアフリカに関する情報の偏りが激しく、マイナスなイメージばかりのように感じていました。私もオミも実際にアフリカに行き、アフリカの音楽などが好きなので人、食事とかお菓子とか、ハイビスカスティーも含めて好きなので、「めっちゃいいところもあるのに日本では報道されてない!!」と考えていて、それをまとめて、凝縮した魅力を伝えることができるイベントにしようと考えました。それを始めた、思いついたのが9月の中旬だったんです。
えー!すごい短いスパンでやったんですね。
そうなんです。そこで9月13日に会って、スピードも大切だと思ったので、年内でこの最初のイベントは終結させようと思っていました。年越したくないねってなってて。
すごい行動力ですね…感心です!
私たちはイベントを運営するだけのお金がないから、クラウドファンディングをしようと考えました。クラウドファンディングは資金集めということだけでなく、活動のことを出来るだけ多くの人に知ってもらえる最高のツールなのではないかと考えたからです!実際に、一般の人にもリーチする(伝える)ことができました。
イベントに対する思い
Q 今回のイベントをどう位置づけていますか?
〈chamani1960〉 アフリカの魅力を伝える活動の第一歩として考えています。今後はアフリカ料理のレストランとのコラボなり、アフリカに関する映画を上映するなり、毎回イベントというよりかは、形を変えていきつつも、コンセプトは軸としてブレずに、〈chamani1960〉 という団体の下で、アフリカの魅力を伝えるというイベントなどを企画していきたいなと思っています。
Q イベントを企画していく上で、大事にしていることはなんですか?
チャリティーイベントにしたくないという想いがあります。チャリティーイベントではなく、あくまでも啓発活動のようなスタイルでアフリカについての魅力を発信する団体として活動、さらに今後のイベントを開催したいと考えています。売り上げは今後の活動運営資金となります。カフェは誰でも来やすいだけでなく、アフリカを感じられる取っ掛かりがたくさんある空間を作り出していけたらと思っております。
イベントのコンセプト、こだわり
Q 既にクラウドファンディングは終わってると思うんですけど、12月21日、22日に開催するイベントではクラウドファンディングでの支援者ではない人たちは参加できるんですか?
はい!もちろんです。
Q ずばり、企画へのこだわりはなんですか?
今回のメインコンセプトは「5感」です。数字の5にしてるのはわざとで、こだわりみたいな思いを込めています。
1つ目が、「舌で味わうアフリカ」でハイビスカスドリンクを本来のホットティーだけの形ではなく、いろんな種類に改良してオリジナルドリンクを用意しております!
2つ目が「味わうアフリカ」です!小さなお弁当箱にアフリカ料理を詰めて、ご提供させていただきます!!渋谷の「Yienega」様のご協力を頂いてます!日々味わう機会の少ないアフリカ料理を味わえるせっかくのチャンス!逃さないようにしてくださいね!また、現地の人とかにもお菓子を送ってもらって、それをイベントでは提供しようと思っています。
3つ目が「ときめくアフリカ」です。アフリカの布で出来たピアスだったりとか、ちょっとした可愛い雑貨、例えばバックだったり、シュシュ、リボンだったり、様々な現地から仕入れたグッズを販売します!それぞれストーリー性もあるものもあります!思わず身につけるとワクワクしちゃう、一歩踏み出してしまうようなグッズを販売しておりますので、ぜひ、お買い求めください!それぞれグッズは違うところからくるんですけど、仕入れる現場にもこだわっていて、基本現地の市場から買うようにしています。特にバッグに関しては、ルワンダ内戦で戦っていたツチ族とフツ族の対立構造の両端にいた部族が一緒に作っているという背景があって、そうした制作の場面から私たちが伝えられるストーリー性があるのではないかなと考えています。
4つ目は「目で見るアフリカ」と言って、ギャラリーを最大限生かした、展示を計画しております。写真や民族衣装などを展示します!目で、アフリカを感じていただくことができるよう工夫しております!とても綺麗な場所で開催することができるので、カフェのスペースとかをいろいろ工夫したいなと考えています。アフリカの写真を飾ることはもちろんなんですけど、今はまだ制作段階なのでアイデアベースで出ている途中なんです。アフリカ大陸の形に切り取った白い大きな紙を貼ってみんなの思い描くアフリカを紙の中で表現してもらったりして、参加者たちがメインとなって作り上げていくような作品も制作したいです。
最後が「ノリノリアフリカ」です。 DJ を呼び、アフリカの音楽と一緒にみなさんをお出迎えします!私自身アフリカの音楽が大好きなので、来た人達にそれを伝えていきたいです。思わずステップを踏んでしまうような空間となっております!
ほかにも様々なコンテンツを用意して皆様のことお待ちしてます。日本在住のアフリカ諸国出身の方や、参加型のワークショップなどなど、みなさんがさむーい冬に心温まることができる空間をつくり、お待ちしております!
思いがあふれてますね。こだわりの詰まった企画がとても楽しみになりました!
あの…アクトコインって知ってますか?
え、わからないです…教えてください。
アクトコインはソーシャルグッドを獲得していく、つまり社会貢献をすることによってコインが貯まるシステムです。お金ではないんですけど、貯まっていって、それが近い将来、何かしらの形で還元することができるということを運営している団体があって、そこの団体とコラボレーションします。私たちのイベントに来ることによってアクトコインユーザーがコインを貯めることができるというコラボも行います。
なるほど~!来てくれるひとの意識を高めるにも有効なシステムな感じがします!
アクトコインのWEBSITEはこちら < https://actcoin.jp/ >
大変だったこと・楽しかったこと
Q 大変だったことは何ですか?
クラウドファンディングですね。クラウドファンディングを申請した後も、「申請かけた、終わり!」ではなく、SNS への告知だったりとかウェブサイトへの活動報告であったり、毎日何かしら更新していました。色々SNSに書き込むためのコンテンツを用意したりですかね。
クラウドファンディングの活動理念を考える時は言語化をしなければいけないので、オミと私でこういうことやりたいよねというふうになんとなく考えているだけではダメで、このイベントが終わった後にも次回はこういうことをしたいといった具体的なものをWEBの方には書いていかないといけなかったので言語化というところが一番大変でした。
言語化ですか、アリオーゾにも重要な要素である気がします。
あと、私たちのクラウドファンディングは All or nothing という形態で行っていて1円でも足りなかった場合はお金を頂くことができないという形でした。だから本当に本当にお金が必要だったし、本当はイベント開催費が40万円ほど必要だったのですが、チキって目標金額を30万ほどにしてしまいました…だからこそ目標であった30万円を達成し終わった後も続けなきゃいけなかったし、30万円集まり終わったら、「集まってよかったね」という風に見られてしまうのでその後資金を集めることが大変でした。あと少し足りないということをいかに伝えていくかと言うところが大変でした。
Q 誰かにアドバイスをもらったりしましたか?
クラウドファンディングの伴走者の人達 (クラウドファンディングの会社の方で、プログラムをサポートしてくれる方)に直接会いに行ってアドバイスをもらったり、相談にのってもらいました。
Q クラウドファンディングはどのくらいの期間で行なっていましたか?
20日くらいです。その期間前と中の広報を本気で頑張りました。
Q クラウドファンディングで資金を集め終わったあとはどのようなことが大変ですか?
「実務遂行」って感じですかね。やることが決まっているので、ひたすら事務作業であったりとか、リターンの品の配送の準備や、会場の人たちとのやり取りであったり、などなどですね。現在、〈chamani1960〉 は運営局10名弱で動いてます。基本それぞれの担当の役割をもち、チームとして動いているのですが、私たちオミサヨは、すべてのチームの活動進捗を把握しなくてはいけないのが大変ですね。人やお金を巻き込んでやることの大変さ、責任を負うことの大切さなど日々トライアンドエラーを積み重ねながら学んでおります。
ばたばたですね…。
バタバタしてても、自分たちでやりたいと思って始めたことなので、ワクワクしてて楽しいですよ(笑)
Q どのような点が楽しいですか?
クラウドファンディングの時は前が見えないという感じがすごいしたんですけど、今もうお金も確実に手に入るし、詳細が色々決まって、実務に行動を移すことができていて、それはすごい楽しいと感じています。クラウドファンディングの時とはまた違った大変さがあるんですけど、やらないといけないことは決まっているし、どちらかと言うとアイデアベースなので、こういうことやりたい!でも無理だよね、など現実的な面で意見を出し合って行くのもとても楽しいです。あと一緒に行っているメンバーも、とても楽しいです。そのメンバーは逆にアフリカのことをあまり知らないという人も少なくありません。例えばデザインがすごい得意だけど、アフリカのことはあまり知らなかったり、知識はあって DJ をやっているけれどアフリカの音楽は初めて触れるので今から学ぶ、というふうに意欲を見せてくれているメンバーもいます。逆にそれがすごい新鮮で、だからこそ彼らのノーマルなバイアスのない意見を聞くことができるような気がします。アフリカ好きだったら来てくれるイベントだと思うんですけど、アフリカのことを知らない人たちに対してもリーチすることができるのかなと、そうした面を考える際にも彼らの意見はとても貴重だと思いますね。いろんな人から頑張ってと言われて、感謝の気持ちでいっぱいです。
上智生としての日常
Q 総合グローバルの学びの中で、その企画に生かすことができることはありましたか?
クラウドファンディングの中で大切にしたいと考えていることは、これをチャリティーイベントにはしたくないということです。理由は上智で国際協力の授業などを受けてきて、国際協力の在り方というのがお金を渡すことだけではなくて、それ以外にも形があるのではないかなと考えたからです。売り上げもチャリティーなのか、その売り上げはどこかの NGO に行くんだみたいな感じに思われたら、それこそ魅力を伝えるというところに繋がってこないという感じがします。私たちなりの国際協力を考えた際に、イベントを通して学びを深めることで、それを将来に生かすことができる、アフリカの人々に対しても、何かしらの形で還元することができるように魅力などを通じてっていうところを中心にしています。
私たちはどちらかと言うと、この活動を啓発活動、啓蒙活動の一環であると考えていて、これでアフリカに対するイメージが少しでも変わっていったら、それで奇跡的にアフリカのことを好きになってくれたら、ちょっと嬉しいし、アフリカのためになるのではないかなと考えています。
Q サヨさん自身はサークルは何か入ってますか?
前はダンスサークルEagleに入っていたんですけど、辞めてしまいました。ダンスは小1からやっていて好きだったんですけど、週3でサークル活動があったのでとても忙しくて。他にもSRSG (Sophia Refugee Supporting Group)という団体など3個やっていましたが、さすがに手が回らなくなったっていうのがあって、今はサークルには所属していません。
Q ぶっちゃけ勉強とかは大丈夫ですか?
大丈夫じゃないですね(笑) でも、授業とかは絶対に休まないようにしています。自分は絶対に授業には出席。基本的には学校メインで、その間の時間にうまく利用してって感じですかね。例えば、1限の時間に集まったりしてミーティングをしたりとか、夜、基本的にバイトという感じです。
興味関心が色々あるんですね。サヨさん自身すごいアクティブな方ということがわかりました。
インスタとかで私は〈chamani1960〉を知ったんですけど、投稿の中に上智生が映っているなということを知りました。
Q 周囲の人たちの反応はどうでしたか?
協力してくれたり、応援してくれます。すごいみんないい人たちばかりで、本当に自分の資産は友達だなあと実感するばかりです。本当にありがたくて、めちゃめちゃ応援したいと言ってくれてる人がたくさんいるからこそ、頑張れる。イベントをやるときも、私達はとても良いアイデアかと考えていましたが、正直そんなに人が来るのかなとかお金が集まるのかなという風に不安になってしまったので、だからこそいろんな人の意見を聞きました。全然アフリカに興味がないけど、こういうイベントがあったら来てくれますかという風に質問をしたり、いろんな人たちに調査を行って勉強しました。具体的には聞き取り調査のような感じですね。周りの反応が良かったからこそ、じゃあやろうという風に思いましたし、それでやめたほうがいいと言われたら、おそらくやってなかったんだろうなと思います。
第三者の意見でブラッシュアップしていく姿勢、素晴らしいと思います!
今後について
Q 将来的に企業として立ち上げるか、それとも学生団体として継続するかは未定だと思うんですけど、この活動を通じて今後行いたいことはありますか?
一人でも多くの人にアフリカの魅力を伝えたいっていう思いがあります。今回のカフェでは、別に利益を生むことはあまり考えていなくて、もちろん赤字にはなりたくないけど、ひたすらにアフリカのおいしいご飯を食べて、美味しいドリンクを飲んで、みんなに幸せな気持ちになってほしいなという純粋な気持ち。純粋な想いだけだからこそ、言語化っていう時に大変なんですけどね。本当に私達はとてもシンプルにカフェに来てほしい、ちょっとでもアフリカを感じてアフリカに対する考えがマイナスであったら、本当に少しでもプラスになってくれたらなという思いです。こんな感じだったんだ!っていうぐらいの気づきでも全然良くて、それをまた直接誰かに伝えてもらえればとても嬉しいです。
Q アフリカに関する何かを続けていきたいと考えているっていう感じですよね
ハイビスカスをメインにしていきたいなという思いもあるので、まだわからないけどハイビスカスのネット販売をできたらなと考えています。カフェでの反応を見て、考えたいと思ってます。
最後に伝えたいこと
Q では、これからこのような活動を始めたいと考えている人たちに対して、何かアドバイスはありますか?
まず、パッションを持ってやってみるのが良いかなと思っています。もちろん計画性も必要ですけど(笑)パッションと支えてくれる周りの人がいれば、とりあえずなんとかなるなと思っています。
Q エピソードとかありますか?
私たちも驚いているんですけど、9月13日に始まったことであるし、その2週間後にはもうTシャツを持って、SNSやWEBに使う宣材撮影とかもはじめていました。私はその間に週4とかでバイトをしていて、授業が入っているし…。協力してくれる友だちも多くて、ネットワークがとても大切だなと思いました。また、デザインであったりとか色々得意な分野がある子達にとても恵まれていました。いろんな人に支えられてここまで来れたなって深く感じてます。
Q 最後に言いたいことがあればどうぞ!
みんなに立ち寄ってほしいです。できるだけ一人でも多くの人に知ってもらいたいし、見てもらいたいっていう思いが一番強いです。クリスマスの前なので温まりに来てください!
ありがとうございました!
同じ学科の友人でもやる気に満ち満ちたインフルエンサーがいるとは知らなかったです。情熱にあふれたサヨさんの話を聞いて、頑張ろう、そして彼女たちを応援したい!と強く思いました。
イベントの詳細は以下のSNS,WEBSITEからみてみてください。
SNSはこちら👇
Twitter @chamani1960
Instagram @chamani1960
CAMP FIRE WEBSITE 〈chamani1960〉
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