【プロフィール】
高橋優月(たかはし・ゆづき)
フェンシング部
総合人間科学部社会学科3年
種目数を増やし、アウェーでの上南戦に臨む
——フェンシング部の雰囲気はどうでしょうか
現在、部員は十数名しかいません。また、他の大学とは異なり、経験者が少ないです。
しかし、距離感が近い分、部員間で密にコミュニケーションをとり、お互いの改善点などを共有して高め合っています。先輩後輩関係なく率直な意見を交換できるのは、少人数だからこその強みだと思っています。
——昨年の上南戦結果をふまえて何か練習で強化したことはありますか
私は今まで1種目をメインにやっていましたが、別種目も目標を持って取り組み、技術を磨き、「少数でも戦えるように」ということを今まで以上に意識するようになりました。
——フェンシングには「フルーレ」「エペ」「サーブル」の3種目がありますよね。なぜ、種目数を増やしたのでしょうか
私は、小3からずっと「フルーレ」をやっています。高校の時に、「エペ」もやっていたのですが、フルーレほど本気で取り組んではいませんでした。
上智大学フェンシング部には女子部員が少ないので、どちらにも対応しなければと思い、「エペ」も本格的に行うようになりました。出場できる大会の幅が広がるからです。逆にできなければ、団体戦が組めなくなってしまいます。
上南戦で2種目とも出場するかは不明ですが、どちらでも活躍できるようにしたいと思います。
——種目が違うと、練習も全然違うんですか
実戦形式で行うという点では、あまり変わらないですね。ただ、脚の使い方や相手との距離感は、それぞれの種目によって変わります。
——上南戦の思い出は何ですか
昨年はホームでの試合だったので、OB・OGの方や友人が応援に駆けつけてくれました。文字通り「ホーム」な感じで、「チーム上智」としての熱気が印象的でした。
今年はアウェーでの大会なので、南山大学の「圧」や勢いに負けないようにしたいです。
「 駆け引き」のフェンシングを始めた不思議な縁とは……?
——フェンシングの魅力は何ですか
相手との駆け引きがとても面白いです。技術だけではなく、相手の考えていることを推測して駆け引きをする心理戦のような一面をもつのがフェンシングの魅力です。
——「駆け引き」というのはどういったところで出てくるのでしょうか
ゲーミングが始まったら、「この動きの中で相手の剣に対してどう応えるか」「自分が攻撃する時に、相手がどう出てくるのか」というのを探り探りでプレーします。
相手の様子を見ながら、自分のしたいプレーするのはとても難しいですが、できた時にはとても嬉しくなります。
——フェンシングを始めたきっかけを教えてください
私の家は上から女男女女の4人きょうだいで、11歳上の姉と8歳上の姉が、どちらもフェンシングをやっています。私は、小学校3年生の時に、姉2人が国内外の大会で活躍している姿に影響を受けて始めました。
——「フェンシング一家」といった感じでしょうか
両親ともやっていたわけではないんですが、スポーツ好きの父親が、「フェンシング教室始めます」というポスターを市の広報で見つけたんです。それで、姉も私もフェンシングを始めました。
——自分のプレーで注目してほしいポイントはどこでしょうか
カウンター攻撃が得意なので、剣のやり取りに注目してほしいです。
私は身長も高くないので、伸びる攻撃や、勢いで攻めに行くのは苦手なんです。だから、逆にそれを活かして、まずは敢えて相手に攻撃させます。その剣を捉えてから、自分の権利に変えさせて、突きにいくんです。
好きなのはアイドルと人間観察?!
——最近嬉しかったことは何ですか
駅のホームで好きなアーティストに遭遇したことです。本当に興奮しました。
——ちなみにどなたでしょうか
モーニング娘。です。
ライブを仙台まで観に行って、帰りの新幹線を待っている時、駅のホームに公演終わりのメンバー全員がいて、とても驚きました。本当に偶然でした。あれは、その日で一番テンションが上がりましたね(笑)。
——ライブは結構行かれるんですか
結構行きますね。今月、3つ行きます。それで来月も行くし、再来月も行くし……(笑)。
この間は、ONE OK ROCKのライブに連れて行ってもらいました。それから、モー娘。のライブ。あとはジャニーズも好きなので、NEWSのライブ。来月、ももいろクローバーZのライブに行って……。アイドルが全般的に好きです!
嵐が一番好きなんですけど、チケットがなかなか当たらないんです……。だから、私は別のところでライブ欲を補ってるっていう感じです(笑)。
——やめられない癖はありますか
人間観察と人の匂いを嗅ぐことです。
物も嗅ぎますが、「いい匂いがしそう」と思ったら、人も嗅いじゃいます(笑)。通りすぎる時とかに(笑)。それと、人や人の目をよく見ちゃうんです。街を歩いていても、友人よりも早く芸能人に気が付くんです。観察しているのは楽しいです(笑)。
——最後に読者を読んでいる人に向けて一言お願いします
上南戦はバチバチと戦うという感じではないですが、やるからには勝ちたいです。本気でやったほうが楽しいので。
勝ちに向かって頑張るところは皆さんに約束できると思うので、楽しみにしていていただけたらと思います。
【取材を終えて】フェンシングに対する姿勢が非常に真面目でありつつも、アイドルのライブや人の匂いを嗅ぐエピソードが印象的でした。コンマ数秒の世界で駆け引きをし合うフェンシングを見ていると、息を飲み、時間を忘れてしまいそうです。上南戦でのご活躍をお祈りしております!
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