下道だけで東京から香川まで行った話

Q.ソフィア祭の期間は何してたんですか?

A.こんなことしてました

この記事は、バイクを知らない高尚な箱入り娘のソフィアン達にバイク旅の魅力を伝えるものとなっています。だいぶ細部を省いていますが、ご了承くださいね。

一日目 東京~長野県松本市

金曜3限がオンラインで、これが終われば6日間くらい休みだったので、なにかしたいと思ったんですけど、
埼玉にある私と同じ高校から香川に島流し進学した友人が「香川来いよ👊」と誘ってきたので、香川に行くことにしました。

私、バイクしか持ってないんです。しかも原付二種。
原付二種ってなァに、というと、簡単に言うと高速道路に乗れないバイク。これでいきます。

こんな調子で旅行を始めたので、色々忘れてきました。いろいろ。

金曜三限が終わったので、行ってきます。荷物はこんな感じ。

流石にクッションは外しましたが、クソデカ積載で行きました。ホームセンターで売ってる工具箱と、45Lのリュックに荷物を詰め込みました。え、見栄え?うるさいですね…

バイクはホンダのCT125・ハンターカブ。

私の家の近くに川越街道(国道254号線)っていうおっきい道路があるんですけど、それを川越の方向に永遠とまっすぐ行ったら松本に着きます。一泊目は松本に決めました。

家を出たのはこんな感じの夕方。

閲覧注意級の私の御尊顔がミラーに写ってました。

夕方の国道って混んでるじゃないですか。私もそれに引っかかりました。
一向に埼玉から出られません。一旦川島町という川越のもうちょっと奥側にある街の松屋で夕飯を取ることにしました。

その夕飯が、悲劇の始まりだった――

夕飯を済ませ、埼玉を越えて群馬県に入りました。

群馬県もどんどん進んでいき、下仁田という場所に到着。
夜のクソ寒い峠を原付でセコセコ登り、ふと上を見たら満天の星空!
東京にいたらまず見られないような絶景と遭遇し、私はバイクを路肩に止めて天空にスマホを構え、写真を一枚。

あれ…?

思ってたのと違うぞ…?

私文なので、星が写真に写らないことを知りませんでした。最近彼氏と別れた中学生のLINEプロ画みたい。

峠(物理)を越え、コンビニで休憩。気づいたら、もうすでに長野県でした。

こんな真夜中に街灯が意味をなさない道路を原付で爆走する大学一年生。通常なら通報モノです。

私、バイク用の服とかプロテクター以外持ってないんで普段着でバイク乗ってるんですけど、普段着はバイクの走行風に耐えられるようには作られていないので、すげー風を通します。
この日の服は秋用の普段着なので、実質全裸でバイク乗ってるようなもんです。
この日の夜の気温は5℃。風速15m/sくらいの走行風に常時ぶち当たっているため、体感気温は0℃。

どういうことかというと、
全裸で気温0℃の氷結地獄に身を置いています。皆さんは体感したことありますか?俺は初めてです。


あまりにも寒すぎて、休憩先のコンビニのコンクリートが暖かく感じるレベル。栽培マンの自爆攻撃でやられたヤムチャみたいな格好でコンクリートの温かみを感じていました。

ヤムチャ状態の私、そこで、気づいちゃったんです。

「あれ、カメラ、うまく撮れて無くね…?」

私、バイクにドラレコ代わりのカメラを付けてるんです。で、川島の牛丼屋行ったときに、そのカメラのバッテリーを取り替えたんです。
その時です。

私、傾けちゃいました。カメラ。

どういうことかっていうと、

カメラが傾いてて膝しか撮れてませんでした!!!!!!!

自分のアホさ具合に呆れました。今度からは気をつけよう、と思いはしましたが、この日は基本全部、私の膝を被写体に訳の分からない動画を取り続けていました。

うだうだ言ってたら松本に着きました。
鹿と接触してあわや転倒の事態になったり、あおり運転を食らったりと色々ありましたが、全て写真がないので安全に松本に着いたことにしときます。

そのままネットカフェに直行。ネットカフェで一夜を明かすことにしました。

Q.11月上旬の長野県の気温は何度?

二日目 長野県松本市~滋賀県彦根市

二日目。基本どこでも寝られる私は、ネットカフェでも爆睡です。昨日の全裸の一件で寒さにも慣れ、朝8時から元気にネットカフェを飛び出していました。

そんな道産子の申し子たる私は、どこへ行くべきだろうか…

「っぱ松本城なんだよなァ~」

つーわけで、行ってきました。

めっちゃキレイですね松本城。ちょっと感動しました。

バイクと一緒に一枚。

松本城って、日本でも数少ない「江戸時代から天守が残ってる城」のひとつなんですよね。やっぱ圧巻です。これ以上城について語っても皆さん興味ないと思うので割愛。

さて、行きましょう。行けるところまで。

松本市を出て、国道19号線という道路に出ます。ここは江戸時代の旧五街道の一つ、中山道です。日本史選択者なら必修ですね。

木曽山脈に沿って名古屋の方に下ります。

ここ、ちまたでは「木曽高速」として有名なんです
制限速度の50km/hを守ると、後ろのトラックにクラクション鳴らされるか物理的にペチャンコにされる道です。平均速度は75km/hで、これは原付バイクがかなり無理をしてやっと追いつけるレベルです。

70km/hで走っても追い越されます。なんなんですかねここ。そんなにオービスに写真撮影されたいんでしょうか。

あまりにも怖すぎたので、一度道の駅に寄ることにしました。

道の駅で撮った写真。

道の駅にて知らないおじさんが声をかけてきました。よい子の皆さんは知らないおじさんに声をかけられても返事をしてはいけませんが、私は良い子ではないので返事をしてしまいました。


おじさん(おじいさん?)は現在61歳で、定年退職した後のセカンド・ライフのお供としてバイクを選択したそうです。
若い頃にもバイクに乗っていたそうですが、結婚と同時に売ってしまったそうです。現在は新しいバイクとともに、学生時代に巡った土地を再訪している、と言っていました。

おじさんは学生時代にきっと君よりもウンとい思いをした。バブル世代だからね。でも、人生で一番楽しかったのは、君みたいに一人で旅をした学生時代だよ。

おじさんはそう言って笑っていました。

「うんと一人旅をしなさい。誰にも気を遣わず、何にも後ろ髪を引かれずに旅ができるのは学生時代の特権だよ。」

この言葉が印象に残っています。もっともっと旅をしよう、私はそう決めました。

さぁ、行きましょう。

木曽路をずっと下っていくと、岐阜県に入ります。岐阜県と言えば岐阜城。(だよね?)
織田信長の居城です。

「岐阜城、行くかなァ」

というわけで、行ってきました岐阜城。

黄色い織田木瓜紋がいい味出してますよね。

なんで木曽路の道の駅から岐阜城までの写真がないか分かりますか?

膝撮ってました!!!!!!!!!!!!!!!Ver.2!!!!!!!!!

(クソデカため息)
気づいたの家帰った後だし。

なので、この日の写真は岐阜より先はありません。残念。

岐阜城の頂上から撮った岐阜市街。絶景でした。

まぁ、このあとはなんの問題もなく彦根に到着。彦根城が見たかったので、この日は彦根に泊まることに。

もちろんお金がないのでネットカフェで。だいぶネットカフェ宿泊が板についてきました。
一泊2000円くらいです。慣れれば最強の宿泊ツールなので、皆さんも是非。

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投稿者: ゆき

津軽為信が好きです。官位は従五位下です。
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