ーーあれは8月のことでした。
アリオーゾでは部員同士のことを知るために「自己紹介カード」を書きます。

入ったばかりの私は、アリオーゾにはどんな人たちがいるのだろうかと心躍らせていました。
「趣味:韓ドラ」
「趣味:野球観戦」
「趣味:観劇」
「趣味:食う、寝る」
などなど……
いろんな人がいるんだな〜!面白いな〜!
と、思っていたその時、私は目を疑いました。

趣味:献血
趣味が……、け、献血……?
私は趣味が献血の女子大学生とは、どういう人なのか気になって朝も起きれませんでした。
ということで、私は先輩が献血を好きな理由を解明すべく、先輩を献血に誘いました。

先輩:わんりちゃん誘ってくれてありがとう……!献血仲間欲しかったからめっちゃ嬉しい〜〜!
ちなみに私は献血回数1回の初心者。今回が2回目。
先輩は献血回数7回のベテラン。

先輩:献血ってやったことがない人にはハードルが高く思われがちですが、私にとって献血は娯楽とも言える趣味なのでこの記事を機に献血の流れや楽しみ方を知ってもらえると嬉しいです!
献血ルームへ向かう
今回はかわさきルフロン献血ルームに成分献血(血小板)をしに行きます。

川崎駅に着くと早速、献血の掲示がされていました。

先輩:駅からこんな標識があるなんて、「献血に行きなさい」というお告げかしら……!
ーー違うと思う。
矢印の方向に進んでいくと、

こういう人が立っていたり、

こういうのがあったりして、

地図を見なくても着いていました。
受付など

めちゃくちゃフロンターレ推しの献血ルームに入ると、
まずは、受付。
→タブレットでの健康状態などの質問回答

→問診
→血液検査
をします。
詳しい献血の手順はこちらに載ってます!→https://www.jrc.or.jp/donation/about/process/
問診では血圧を測ったり、体調を聞かれたり、水分を摂るように5回ぐらい言われたりします。

問診というと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、
今回問診をしてくださった先生はとても明るくて、とても早口で非常に楽しく問診ができました。
早口すぎて一瞬聞き取れないこともあったけど、「水分を摂れ」ということは確実に伝わりました。

血液検査は針を刺して、血液をちょっと採って、ヘモグロビンの濃度を測って、ちゃんと献血できる血なのか確かめるものです。

注射が苦手な人はまずここでブラウザバックしたくなると思いますが、
ちょっと待ってください!
注射を刺すときの痛みはまじで「軽くつねる程度」です。
今、自分の腕をつねってみてください。
どうでしたか?
痛みはそれくらいです。(感じ方には個人差あると思いますが……。)
採血まで待ち
献血の待ち時間は無料の飲み物を飲みまくります。
献血をすると循環している血液の量が一時的に減ってしまうらしいです!血液量を速やかに回復させるためにたくさん飲みます。

これ、全部無料で飲み放題です!

ホットのアクエリアス。

体が冷えていえると採血がスムーズにいかないので、あったかい物体をもらいました。

朝5時に起きてしまった私は朝ごはんからだいぶ時間が経っていたので、マリーをもらいました。(食べかけですまん。)

この機械が鳴ると採血です。それまで、私はゆっくりとコーンスープを飲んでいました。先輩はあったかい煎茶を飲んでいました。
体を温めることで血流が良くなり、採血がスムーズに進みます。
採血

ホットのアクエリアスとコーンスープで温まったはずなのに、看護師さんによるとまだ私の体は冷えているらしいです。
そこで、腕の下に暖かい物体、手にも暖かい物体を握るように言われました。
さいきょー血流人間になりました。
採血中は各席についているテレビでお料理番組を見ていました。チキンとキノコのトマト煮が美味しそうでした。今度作ろうと思います。
今回は成分献血だったので40分くらいで採血は完了しました。(全血献血の採血時間は15分程度なので時間がない方は全血がオススメです!)
成分とか全血ってなんぞやと思った方はこちらをご覧ください。
ーー針を刺すときは痛いですか?
もう一度言いますが、軽くつねる程度です。(もう一度自分の腕を軽く摘んでみましょう。)
看護師さんもめちゃ優しいし、針を刺すのを慣れているのか、あまり痛みを感じません。
一度刺してしまえば、採血中は全然痛みを感じません。(痛みを感じたら看護師さんを呼びましょう。)
いきなりの質問コーナー失礼いたしました。
採血の後はそのままちょっと休憩して、血圧を測って、採血室を出ます。
採血後
採血後は15分ほどロビーで休憩をすることになっています。
そのために採血室を出たのですが、先輩の姿はありませんでした。
ーー慣れた手つきで、受付もタブレットの質問回答も済ませて私より先に献血を始めていたのに……!!
しかし、献血ルームには献血後の休憩時間を快適に過ごすことができる工夫がたくさんあるので、快適に先輩を待つことができます!

コンセント、wifiもあります。
迷惑にならない程度に課題もできちゃうってこと……!?

雑誌や本もあります。献血ルームによっては1000冊以上の漫画や雑誌が読み放題の場所もあるそうです!
私は『はたらく細胞』を読むか、『救急法講習』を読むか迷いましたが、

『赤十字の創設者 アンリー・デュナン伝』にしました。
死んだと思われていたデュナンが発見されて、みんなが大騒ぎになっている場面まで読んだところで先輩が現れました。
以下は先輩との対話形式でお送りします。

先輩:いや〜。ごめんごめん。血圧が下がっちゃってさ、上がるまで看護師さんと喋ってて遅くなっちゃった!

先輩:あと、低血圧だからって、めっちゃジュース持ってきてくれたり、お菓子持ってきてくれたりしてくれたよ〜!

わんり:私を担当してくれた看護師さんもとても丁寧に対応してくれました〜!

わんり:特に、献血後のめまいなどの症状についての説明が丁寧でした!「ちょっとやばいって思ったら、トイレに駆け込まず、とりあえずしゃがむ!(トイレに行く途中で倒れる危険性があるため)」とか、「貧血気味になったとしても、『自分は弱いんだ……』と落ち込まず、自分を責めない!」とか、安全に献血を終えるためにたくさんのことを教えてくれました!

先輩:そうそう!献血ルームにいる人たちは、みんな優しい!
献血でもらったもの

わんり:そういえば、献血の記念品何を選びましたか?私はレトルトカレーです。

先輩:私は「お茶セット」!
こんな風に、献血の記念品を選べるところもあります。

今回は4つだったけど、もっと多くのものから選べることもあるらしいです。
実は、もらった記念品はこれだけではありません!

どどん!!✨✨
2人合わせて計10品もの記念品をいただきました!

わんり:先輩は今までどんなものをもらってきましたか?

先輩:お菓子とかは鉄板だけど、特に嬉しかったのはスマホスタンドとか、ヴィドフランスのパン!あと、卓上カレンダーは今年、愛用した!
献血後トーク
献血に行ったきっかけ

わんり:先輩の献血に行こうと思ったきっかけを教えて欲しいです!

先輩:コロナで暇だったからかな〜……?

先輩:あとは、父親がお金ない時に献血ルームに行ってたの聞いてたからかな〜
父親は献血の記念品とか、飲み物とかで食いつないでいたらしい!
この話はネタかもしれないけど、これを聞いて献血ルームに行けば良いことあるんじゃないかって思って行ってみた!

わんり:献血で食いつないでいた!?
先輩のお父様、強すぎる……!!!!

先輩:それと、もしかしたら今後、自分が輸血を必要とする立場になるかもしれないから、健康な体がある今のうちに献血したろ〜と思ったのも献血に行ってみた理由!
献血が好きな理由

わんり:先輩が献血を好きな理由を教えてください!

先輩:スタッフの方たちが優しいとか、お菓子がたくさんもらえるとか色々あるけど、

先輩:気軽に、絶対に人のためになることができるってところが好き!

わんり:「絶対に人のためになる」というと……?

先輩:「千羽鶴不要論」とか、人の役に立つと思ったことが実は迷惑ってことがあるじゃん? ありがた迷惑的な。
だけど、献血は迷惑ってことが絶対ない!
なのに、暇な時にふらっと行けるところが献血の魅力!!

先輩:さらにね!献血ルーム巡りがめっちゃ楽しい!

こちらは有楽町献血ルーム。

こちらは東京スカイツリータウン・ソラマチにある献血ルームfeel。
こんなに綺麗な献血ルームがあったり、献血すると参加できるタロット占いや手相占いなどのイベントがあったり……!

先輩:地域や献血ルームによって記念品に違いがあったりするのも面白い!

わんり:そういえば、先輩は北海道でも献血したって言ってましたよね(笑)

先輩:あとは、献血ルームに行くとスタッフの人にとても感謝されるから自己肯定感爆上がりする!

わんり:それは私もめちゃくちゃ感じました!ただ椅子に座って採血されているだけなのに、とても感謝されるから不思議な気分……!むしろ、お菓子とかもらえるからこっちが感謝したいくらいなのに!
「趣味:献血」の先輩と献血ルームに行ってみて
「献血に行く」と聞くとどこか「すごいこと」「偉いこと」みたいなイメージがあると思います。
もちろん、すごいし偉いのですが、献血ルームにふらっと行ったり、献血を楽しんでいる先輩の姿を見ると
「献血はもっと気軽に行けるものなのではないか」
と思えてきます。
赤十字さんから頂いた情報によると、
近年、献血量と献血者数は増加傾向にあるにもかかわらず、10代から30代、いわゆる若者の献血者数は減少しているとのこと。
なな、なんと!10年間で約34%も減少しています。

びっくり!そんなに減っているのか!
少子化でこれからどんどん献血できる人が減っていく中で、私たちみたいな若い人が献血するっていうのは大きな意義があるんですね。

だから、若者向けの献血ポスターとかよく見るのかぁ。
「いこう!献血」って言ってるやつとか!
「いこう!献血」で調べてみたら、初めて献血行く人の不安や疑問を解消してくれるような情報がたくさん載っていたのでURLシェアしときますね。
→現在、特設サイトは公開終了しております

また、上智大学では今年の4月に体育会所属の学生主導で献血会を行ったそうです。
その様子はこちらから見られるようです👀→https://www.jrc.or.jp/about/publication/news/20210602_018181.html

上智にも献血バスが来たのか!同年代の同じ大学の人が献血の促進に奮闘しているのを見ると、刺激を受ける……!
知らないだけで、色々な取り組みが行われているんだな〜
この上智に献血バスが来た記事の中でも言っている人がいるけど、
本当に「献血が身近な人にとっては献血に抵抗はない」!
先輩を見てて本当にそう思います!これが、今回先輩と一緒に献血して一番学んだことです。
先輩みたいに、献血を気軽に、身近に捉えられる人(私も含めて……!)が増えれば救える命が増えるのではないかと思いました。
この記事を機に献血に興味を持った方、今すぐに献血に行って命を救う活動しちゃいませんか?
時間が空いた時にふらっと寄れてお菓子とジュースと漫画を楽しみながら時間を潰すだけでできる社会貢献、それが献血です。
※曜日や場所によっては人がいっぱいで献血できないこともあるので予約をオススメします!
→予約の仕方はコチラから!
ちなみに今回の献血が終わった後、私は次回の献血の予約をしました。
私も遂に「趣味:献血」への一歩を歩み始めた!?
P.S アリオーゾでもvol.2(p9)で献血が取り上げられているのを発見しました!
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