6.広がるグミの海
さて、ここからは何も考えずに、溶けたグミ液を天板に流していくことにしましょう!
流したグミ液を隅々まで広げたら、ひとまずマスカットグミの作業は終了! すぐには固まらなさそうなので、冷蔵庫で一晩寝かせることにしました。
(体力が尽きた私は、天板の写真を撮るのも忘れ、ここで眠りについてしまったのでした……)
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パッケージもグミの一部(?)、企業努力の一部なので、切り離さないで開封するのがこだわり!
後日、日本グミ協会が同じ理由でこの開け方を推奨しているのを偶然知り、盛大なドヤ顔をかましました。
でももっとすごい人は袋を傷つけないように、カッターで裏面から開けるそうです。尊敬。
7.Day2
日を跨ぎまして2日目。お次はぶどう味のグミを溶かしていきます。
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溶けかけのぶどうグミは、さながら崖の上のポニョに出てくる海の怖いやつ(語彙力)。なんだか危ないものを作っている気分になってきました。
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溶けきったグミ液に映った自分へピースサインをかましながら、マスカット同様、天板に流していきます。
2日目ともなると、慣れたものです。効率的な手つきでテンポよく溶かし、30分と経たずにここまでの作業が終了しました。
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油を多く敷きすぎたのか、滑って隅々まで伸びてくれなかったので、少し小さめに。まあ、気にしない気にしない。
冷蔵庫に入れれば、2日目の任務も終了!
8.ひもQの兆し
ここで、1日目のマスカットグミの様子をチェック。
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……見栄えはさておき、
昨日よりかなりグミグミしくなっています。
───ふと、私は思いつきました。
「これ切ったら、ひもQできるんじゃね?」
……そうです。諦めたつもりが、未練たらたらだったのです。
そうと決めたら早速切っていくことにしましょう!!
ちなみにこの時点で、グミはかなりベタベタしています。手で少し触れるとくっついて、取ろうとすると糸を引く、非常に厄介な物体と化しています。
この際難しいことは考えずに、とりあえずグミにも包丁にも油を塗りまくり、ベタつきを防止することにしました。
……しかし案の定、です。ベタベタは手強かった。
包丁が通った跡には薄い切り込みが入っただけで、完全に切断することは不可能でした。
そしてまたふと思いつきます。
「凍らせてカチカチにしたら、サクサク切れるんじゃね?」
即座に2つのグミ板を冷凍庫に放り込み、凍るのを待つことにしました。
9.数時間後、ついに
「でろんでろん」が「ぐにぐに」ぐらいにはなったグミ板を取り出し、再び包丁を入れていきます。
……!!
……切れてる!!
![](https://ariosoweb.com/ariosoweb_20160620/wp-content/uploads/2021/08/5eca9e38bf818c6cf5c4f685790bf5a1-826x1024.jpg)
ひもQの形とは全く違うものの、これだけでも成功への期待はかなり上がってきました。
ただ、室温にさらされたグミは、またすぐにでろんでろんになってしまいます。
あまりにもベタつき、くっつき、離れないので、ラップでぐるぐる巻きにしてやりました。もうこの頃には、「さすがに面倒くさい、早くこの作業を終わらせたい」という感情のみになってしまった私……
成分が違うのでしょうか、マスカットの方が異常に貼り付いてきます。面倒なのでぶどう味を多めに使うことにしました。
……にしても比率よ。
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出来上がったグミが10本を超えたので、とりあえず測ってみることに。
![](https://ariosoweb.com/ariosoweb_20160620/wp-content/uploads/2021/08/8c08b5725be5952756029eb664b8b074-1024x623.jpg)
……完成してた。
![](https://ariosoweb.com/ariosoweb_20160620/wp-content/uploads/2021/08/150cm-815x1024.jpg)
当初の予定では、グミが尽きるまでこの作業を繰り返し、メインストリートを往復できるぐらいの長さにする予定だったのですが、
先に体力と気力が尽きてしまったのでした……
10.反省
まずはこの場を借りて、明治製菓さまに謝ります。
舐めてました。軽率な行動でした。
申し訳ありませんでした!!!
そして、
復刻してくれませんか!!!!!!!!!!!
出来上がったシロモノは「グミである」「ぶどう味×マスカット味である」「細長い」という事項以外、全くひもQとはほど遠いものでした。
手にも歯にもくっつくベタベタの質感、歪で不揃いの形、ぶどう:マスカットの比率は9:1、水あめを飲んでいるような甘ったるさ……こんなにも頑張ったのに、残酷な結果です。やはりひもQは唯一無二であり、素人の手で再現できるものではありません。
これが50円で買えていた時代……明治製菓さん、努力の安売りが過ぎています。値上げしても良いから、どうか、どうか復刻をお願いしたい。
それと、もし明治製菓さんの力を借りずにひもQを再現できた強者がいましたら、どうかアリオーゾまで連絡をお願いしたい所存でございます。
ちなみに完成した時点で、グミはまだ6分の1ほどしか使用していません。
もうこれ以上向き合う気力がないので、余ったグミはそのまま頬張ることにしました。あれ、意図せず当初の目的を達成している……!!
「もう、これで結果オーライということにしてしまおう……」
くたびれ果てた私はこの遺言とともに、布団の中に沈んでいくのでした。
![](https://ariosoweb.com/ariosoweb_20160620/wp-content/uploads/2021/08/800419c6b9c20ffb4cfc73c6dcf21ad7-766x1024.jpg)
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