折角の大学生活、できれば色々やってみたいですよね。
何か普通じゃないことしてみたいけど、「研究のモニター」とか「占い師」とかはちょっと違くて……なんてお思いの方、いますよね?
そんなあなたにご提案。
次のお正月は、巫女バイトしてみませんか?(男子の募集もあります!)
今回は実際の体験をもとに、「始め方」と「やって驚いたこと」をご紹介します!
※文中には何度か「お坊さん」の表記がありますが、筆者がお勤めさせていただいたのは神宮寺(神道神社と仏教寺院両方の要素を兼ね備えたお寺)という種類のお寺でした。通常「神社にお坊さんはいらっしゃらない」ため、ご理解のほどよろしくお願いいたします。※
目次
始め方
発見1「意外とさむくない、帯はきつい」
発見2「お坊さん、事務の人やさしい」
発見3「参拝の意味はひとそれぞれ」
発見4「日本を感じた、特別感」
巫女アルバイト(助勤)の始め方
の前に、まずは時給のご紹介。
時給:1600円前後(除夜勤務は2000円ほど)
待遇:8時間勤務した場合、30分のお昼休憩+小休憩
私も「時給は900円台とかだろうな~」と、大きな収入は期待していなかったので、いざ応募してみるとかなりの好条件で驚きました。
ではまず始め方から。
と言っても、基本は普通のバイトと同じでした。
電話して、面接を受け、採用を待つ。
サイトに載っていない募集が多かったり、お寺でも実は巫女がいたりするため、もし気になる場所があるなら実際に出向いてみることをお勧めします!
私が応募したときは、授与所(お守り売り場)の張り紙を撮って帰り、後日電話しました。
面接ではご由緒や宗教に関する知識テストは無く、「体力に自信はあるか」、「お弁当を素早く食べられるか」、「寒くても耐えられるか」などなど、体力、精神力を問うような質問が多かったです。
実際、当日は休憩を除く8時間立ちっぱなしで、初日から背中が硬化しました。
気づき1「意外とさむくない、帯はきつい」
「巫女バイトってさむいんでしょー?」
これは、家族、友人たちから6回は言われた言葉です。
しかし、実際はそうでもない。
ヒートテックを2枚重ね、毛の服を着、支給されたマフラーを付け(外からは襟しか見えない)、靴下は重ね履き。
カイロを装備した上、足元には電気カーペット(微温)とヒーター(微風)。
巫女服の下で知恵をこらせば、寒くて震えが、なんてことにはなりません。
むしろ二日目以降は参拝者さんが引っ切り無しにやってくるため暑いくらいでした。
気づき2「お坊さん、事務の人やさしい」
これは、今回のアルバイトで最も大きな気づきでした。
お坊さんと言えば、 常ににこやかに微笑み 我々には理解できない壮大なお心を持っている人々。そんな印象を持っていました。(少なくとも私は)
しかし実際近くで過ごしてみると、意外なほど普通の好青年とおじさま方。
ある日出勤しようと襖を開け、コーヒー抱えた袈裟のお姉さんに「Nice timing~♩」と言われたときは、トキメキで思考が止まりました。本当に。
お坊さんも事務の人も、身だしなみには厳しかったけれど 総じて優しい方ばかりでした。
気づき3「参拝はひとそれぞれ」
お守りを授与していると、訪れる人は本当にさまざま。
カップル、ご家族、老夫婦、テンションの上がっている若者、普段なら絶対に関わりのない御兄さん、ほろ酔いな人……
驚いたのは、その誰もが立ち去る際には深くお辞儀をしたり「ありがとうございます」と言いながら去っていったこと。中には拝んでから受け取る方も。
静かに並んで新年を想ったり、大事そうにお守りを抱えて行ったり。
なんだか心癒される経験でした。
気づき4「日本を感じた」
これは応募前から下心ありありでした。
「仕事しながら和を感じられるなんてひかえめに言って最高じゃん」
そんな期待大で行ったお寺勤めでしたが、ひかえめに言って最高でした。
普通なら見ることのできないバックヤードに あれやそれやが積まれている様子、袈裟を外した状態のお坊さんとの会釈、どこからか流れてくる和楽器の演奏、夕暮れ時 ほのかに灯りのともった障子……囲炉裏火の燃える土間に……常に漂う線香の香り……っ!!!そしてピカピカの渡り廊下から見る日本式庭園……!!!!!
予想を超えました。素晴らしかったです。
まとめ
今回、何となく「初詣のバックヤードとか行ってみたい」と申し込んだお寺勤務でしたが、とても素晴らしかったです。
日本文化にトキメく人種は、卒業までに一度は体験することをお勧めします。
そしてふじわらは僧侶萌えという世界を知った……
そういえば過去にこんな記事もあった。
20歳になったらいってみよう。
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