男子校出身の僕が六年ぶりに共学に入って思ったこと

こんにちは。アリオーゾ一年のactsと申します。タイトルにもあるように、僕は中高六年間を男子校という名の楽園(監獄?)で過ごしました。中高時代は人間関係を学校の中で完結させていたのでもちろん女子との交流なんて皆無でした。

しかし今年上智大学に入学し、六年ぶりに男女共学というサバイバル空間に解き放たれてしまったのです!!さらに、僕が入学した文学部新聞学科は男女比1対3。「こんなん女子大じゃん……どうすりゃいいんだ……」思い悩みました。しかし残酷にも入学式の日は訪れてしまいます…

この日、いきなり共学の洗礼を浴びることになってしまうのです!!

 

環境の大変化に脳がフリーズ??ぶちのめされた入学初日

入学式が終わり、学科別の集会に移った時に事件は起こりました。教室へ到着した順に5人机に座っていったのですが、僕の両隣は女子だったのです。共学出身者には「そんなので事件かよw」と鼻で笑われてしまうでしょう。しかし僕には大事件です。なぜなら女子と会話した経験がほぼないからです。あれ、前女子と話したのいつだっけ?……必死に記憶をさかのぼっても思い出せません。あまりにもなさ過ぎて悲しくなってしまうので思い出さなかっただけかもしれません。

隣の女子に話しかけるか、かなり迷いました。

 

が、結局のところ僕は黙秘という選択をとってしまいます。経験のないことはできるわけがない!そんな思いだったのでしょう。

 

学科集会が終わったら校内ツアー。僕が入った班は男子が一人でした。また当然のように黙秘という選択をしてしまいます。自分以外の周りが盛り上がって友達になっていく様子がただただつらかったです。

 

激動の(ほぼ黙ってただけ)の1日を終え、帰宅。僕は共学のあまりの異世界っぷりに脳がフリーズしたのかを出しました。中高からの環境の変化に耐えられなかったのでしょう。

 

学校にいる女子=ツチノコ??

僕は男子率100パーセントの環境で中高6年間を過ごしてきました。そのため、周りに女子がいるという状況に慣れていなかったのはわかっていただけたかと思います。今思い返してみると、高校在学当時、学校や教室に同年代の女子がいるということは、伝説上のことだと思っていました。ツチノコのようなイメージだと思ってもらえたらわかりやすいかと思います。ここに今、恐ろしい等式が誕生しました。

学校にいる女子=ツチノコ

意味不明ですね。ただ、僕がそう思うのにはいくつかの根拠があるのでそれを紹介します。

 

ツチノコと女子の共通点

 

①伝説の存在で実在を確認したことがない

世間の大半は共学です。学校=男女両方がいるのが普通というのはもちろん男子校男子も知っています。しかし、男子校男子というのは学校にいる女子というものを自らの目で見たことがないのです。こうやって学校にいる女子というのは伝説のような存在となってしまうのです。

 

②何を考えているかわからない

身近で女子を見るという経験に圧倒的に欠けているのが男子校出身者です。そのため女子がどのような生き物か、何を考えているのか、どうやったらコミュニケーションがとれるのか。全くわかりません。ここまでくると人間ではない違う生き物なのでは??と思えてくるほどです。これを象徴しているのが僕が入学式の日にとった黙秘という行動です。皆さんもツチノコを前にしたら戸惑い、黙りますよね?それと同じです。

 

③注目を集める

男子校に、部活の試合などで他校の女子生徒が訪れる場合があります。そうすると、男子の視線はその女子に集中します。珍しいもの見たさですね。また、僕の学校の場合ですが交換留学で一人女子がクラスに来たことがありました。その女子は当然大人気で、休み時間は彼女の机をとんでもない人数の男子が囲います。その中に僕がいたことは言うまでもありません。

学校にツチノコが解き放たれた場合を考えてみましょう。皆がツチノコの方を向き、ツチノコの周りはやじ馬でいっぱいになるでしょう。男子校に降臨した女子と同じ現象が起こっています。

 

男子校出身者の2つのタイプとは?

ここまで主に女子慣れしていない男子校出身者という視点で記事を書いてきました。しかし、男子校出身者といえど一枚岩ではありません。男子校出身者は大まかにみて二極化する傾向があります。

①女子に対する耐性がなく、女子がツチノコのように感じられる草食系

②なぜかやたら女子慣れしていて、チャラ男化する肉食系

あなたの周りを見回してみてください。茶髪でパーマをかけて女子に積極的に話しかけたりしているとんでもなくチャラい人は男子校出身であることが多いです。それとは対照的に、なんとなくテンションが低く女子と話していてもなんかおかしい、またはそもそも避けてるのでは?という人たちもいます。これは草食系男子校出身者です。このように同じ男子校出身といっても大きな差があります。

この二極化を僕は男子校出身者のバネ現象と呼んでいます。

バネを男子校出身者、そのバネの上のしかかるおもりを男子校と仮定します。男子校というおもりに耐えてきたバネたちは、卒業とともにおもりが取れます。いままで押さえつけられてた反動でバネは大きく上にはねますよね?これが男子校出身チャラ男です。はっちゃけまくってます。

しかし、中にはおもりに耐えきれずバネそのものが壊れて上にはねる力を失ってしまう場合もあります。これが、草食系男子校出身者です。活力を失ってしまっているので女子の前だと死んだ魚のような目をしています。そして壊れたバネはゆがんでしまいます。これがいわゆる「こじらせ」です。明らかに人格、女性観、恋愛観が歪んでいます。なんて悲しい末路なんでしょう……こうなったら自分で正常なバネに戻すしかありません。六年間(ないし三年間)が与えた影響はあまりにも大きすぎました。

 

編集後記

ここまで男子校出身者の特徴についてグダグダと語ってきました。そして記事をまとめていく中で一つ気づいたことがあります。それは男子校出身者は「女子を意識しすぎ」なのではということです。チャラ男にしても草食系にしても行動への現れ方が違っただけで、女子を意識しすぎているという点では共通です。逆に言えば、過度に意識しなくなった時が正常になった時ということでしょうか。でもその異常さこそが同じ男としては、接していて面白いと感じるのです……

 

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投稿者: acts

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