しげるというキャラクターをご存知だろうか。
しげるとは、Webや冊子内のいたるところ登場しているアリオーゾのシンボル的存在だが、
なんか、地味な存在なのだ。
アリオーゾが始まったときから今までずっと受け継がれているというのに、なぜ地味なのか。
なぜもうちょっと活躍しないのか。
なぜこのWEBサイトのshigeroomは更新されないのか。
今回は、アリオーゾの一年生である私がこれらの謎を解決するべく、そして先輩たちが受け継いできたしげるの地位と存在感を向上させるべく、しげるのフィギュアを作成することにした。
しげるの設定を確認する
しげるの存在感を低めている原因の一つは、しげるの設定が浸透していないことである。
しげるの設定についてはアリオーゾ部員でもあまり耳にすることが無いが、アリオーゾの5周年記念特別号にその細かい設定は書かれていたのだ。
この特別記念号の中にはしげるの年齢はもちろん、身長、さらには体重までが実に詳細に書かれている。
私が驚いたのは、しげるが小型船舶免許を所持していたことである。
そんなことはさておき、
しげるの設定として一番気になるのはしげるの足がどうなっているのかではないだろうか。
しげるのビジュアル面の設定は、この記事の冒頭にも登場した上半身のみの図に基づいて作成されているため、その下半身は謎に包まれているのだ。
実は、しげるフィギュア製作の狙いはここにもある。
ずっと謎に包まれていた、しげるのビジュアル面の設定をこの機会に決定してしまいたい。
いよいよフィギュアを製作!
ともかく、
アリオーゾ5周年記念特別号を参考にしながら、粘土でしげるフィギュアを作っていこう。
①図に起こす
いきなり粘土での成形をはじめると、途中でうまくいかなくなり失敗するので、まずはイメージ図を描く。
謎に包まれた下半身はうさぎのようで、人が入った着ぐるみのようなフォルムをイメージした。
描いているうちに黒目がちになってしまったが、後姿もきっちりと描いた。
②しげるの芯を作る
丈夫なフィギュアを作る上で欠かせないのが、ワイヤーを仕込む行程だ。
しげるのように、耳や腕などの細いパーツが多いフィギュアでも、その中心部にワイヤーさえ仕込んでおけばポキっと折れる心配がなくなるのだ。
ワイヤーは造花の茎の部分などに使われるフラワーワイヤー(20番)を使用した。
ペンチなどを使ってしげるの形に曲げていく。
細いパーツはワイヤーを二重にすると作業中に変形しにくくなるのでオススメ。
④ワイヤーに紙粘土を貼る
ワイヤーで丈夫な芯ができたら、あとは粘土を貼って肉付けしていくだけである。
貼り付けた粘土が乾いてから剥がれないように、ワイヤーにはまんべんなく木工用ボンドを塗る。
まずは百均で購入した紙粘土を貼っていく。
全体に紙粘土を貼り終わるとこんな感じになる。
この上にもう一層樹脂粘土を貼るので、完成予定よりも少しスリムになっている。
ちなみに、いきなり樹脂粘土を貼らないのは、単に材料費を節約するためである。
この状態で一旦粘土を乾かす。
⑤紙粘土の上から樹脂粘土を貼る
最近一部の百均で見かける、使い切りサイズのカラー樹脂粘土を使用する。
全体に樹脂粘土を貼り終わるとこんな感じになる。
まだ全身タイツを着ている変態に見えて気持ちが悪いが、一旦このまま乾かす。
⑥黄色い樹脂粘土を貼る
次はしげるの黄色い顔とお腹の部分を作る。
白い樹脂粘土を黄色や茶色の水彩絵の具で淡く着色し、全身タイツの変態に貼っていく。
あのもふもふとした特徴的な口元も、黄色く着色した粘土を丸めて木工用ボンドで貼って作る。
だんだんしげるが見えてきたのではないだろうか…わくわくしながら一旦乾かす。
⑦白い樹脂粘土を貼る
白い樹脂粘土を丸めて目と鼻を作り、しげるの顔に貼っていく。
早く目を描き込みたいが、まずはこのまま乾かす。
⑧目・鼻・口を描いてニスを塗る
目は黒の油性マジック、鼻は黒い水彩絵の具、口は赤い水彩絵の具で丁寧に描いて塗る。
斜め上を見つめるしげるフェイス。
仕上げとして、全体につや消しニス、目につや出しニスを塗ったら完成!
あのおなじみのポーズをキメるしげるのフィギュア。
どうやら下半身はゴツくなったようだ。
しげるフィギュア、旅に出る
ところで、
出来上がったしげるフィギュアをどうするのかが気になった読者の方も多いのではないだろうか。
しげるフィギュアは現在百均で購入したケースに入り、部室にいる。
しかしもちろん、しげるフィギュアは部室に飾るためだけに作られたのではない。
それに、このままではしげるも退屈そうである。
しげるはもっと部室の外に出て、大学生としての様々な経験を積むべきなんだ!
そうだ、しげる!旅に出るんだ!
電車に揺られたり、
美味しいものを食べたり、
見晴らしのいいところに行ったり、
ディズニーランドに行ったり、
プールに入ったり!?
今まで、どこか地味な存在だったしげる。
いろいろなところに登場していながら、なぜか存在感が薄かったしげる。
でもそれは、文字通り「存在」していなかったからなのではないか。
フィギュアとして現実に「存在」するようになったしげるは
これからいろいろな場所に出かけ、いろいろな人と交流し、
その存在に裏付けられた、たしかな存在感をこれからどんどん高めていく…
…かどうかはともかく、
今までは画面や紙面にしか登場できなかったしげるが、その活躍の場を広げることができたのは確かだ。
これからどのような活躍を見せるのか、それはこれからのお楽しみである。
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