生まれは秩父、育ちは新座。どうも、ゆきです。
地元ってやっぱり皆さんのアイデンティティの一つとしてあるじゃないですか。私にはあります。それを紹介していくシリーズです。
このタイトルとこの文章だと、やんごとなき東の京都にお住まいの皆様からは
え、埼玉県の分際で地元愛とかあんの?w
とか言われますが、意外とみんなあります。それを紹介していく記事です。
私は引っ越し族だったのでどっちが地元かわかりません。
なので、辛うじて色々ある街・埼玉県秩父市を紹介します。
Q.まず、埼玉って何か有名なものある?
A.ありません
本当になにもないので。絶対王者たる東京を日々目の敵にしつつも、東京無しでは生きることができない哀れな民族が埼玉県民です。
東京と埼玉の力関係は、こんな感じ。ついでに千葉も入れておきました。
そんな埼玉の中でも格段に微妙な街、それが埼玉県秩父市です。
山とセメントと神社のまち・秩父
私は前述のとおり、埼玉県秩父市で生まれ、埼玉県新座市っていうほぼ練馬区のところで育ちました。なので私は練馬区民と言っても差し支えなし!
記憶もおぼつかない頃に新座に引っ越しましたが、我が家は何かに付けて秩父に行きました。
保育園から高校まで、学校の長期休みになると親に秩父に連れて行かれ、祖父と長期休みを過ごしていました。また、春・冬休みも秩父行きでした。
昔の私は秩父へ行くことを「秩父送り」と呼称し、その絶望感はシベリア送りと同程度でしたが、今では第二の故郷として認知しています。
秩父というところはいわゆる「田舎」で、ローカル鉄道が走っていたり車社会過ぎて永遠に道が混んでいたり全方位が山に囲われていたりといった場所です。
埼玉県民は秩父市を「なんか田舎のところ」で片付けますし、県外の人間はまず認知すらしていません。
やんごとなき東の京都にお住まいのアリオーゾ部員たちは、どうせ住まいはそこらの埼玉と遜色ないくせに秩父をDisってきます。
しまいには、やんごとなき東の京都(練馬区)にお住まいの部員から日々埼玉の悪口を言われる始末。もしこれに反発して東京の悪口を言おうものなら、
という圧力をかけられます。
しかし、秩父には魅力がいっぱいなんです!あなたもこれを見たら秩父に行きたくなるはず!
秩父にあるもの五選
①山
山があります。市街地からも見える頂点がハゲてるこの山は「武甲山」といいます。名前めっちゃカッコいいよね(強要)
ここからはセメントが取れるのでいつも採掘をしています。
そして秩父市を走るローカル線の「秩父鉄道」はこのセメントを運んでいました。今はもうやめちゃいましたけど。
このセメントは戦前から戦後、そして現在に至るまで膨張を続ける東京の都市建設を支えてきました。
いわば「東京を作った山」なんです。すごいでしょ。
(このセメント採掘で標高が32メートル縮んだり、山にあった信仰遺跡が破壊されたりもしています。いいことばっかじゃないんです)
②神社
秩父市のど真ん中には秩父神社という超ハイパー歴史のある神社があります。(戦国時代に武田信玄くんが焼き討ちにしたので、現在は二代目です)
山奥に行けば三峯神社という、全国に分社ができるレベルで強い神社があります。長瀞の方に行けば、宝登山神社という神社もあります。
関東最強の社殿都市が秩父なんです。自称ですが。
アニメの聖地
『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』、通称「あの花」の聖地です。他にも『心が叫びたがってるんだ。』『空の青さを知る人よ』の聖地でもあります。バスがラッピングされてたり、そこら中に広告が貼られていたりと、かなりゴリ押しされてます。
所謂町おこしですね。効果は結構あるみたいです。ちなみに私は未履修です
歴史
秩父市は8世紀に初めて歴史書に出てきました。
江戸時代には秩父往還っていう街道が整備され、秩父産絹織物が超有名になり、そして近代になれば秩父事件という事件も起き、同時にセメントが採掘され……。
とにかく歴史がある街です。そこらの埼玉の街とは違うんですよ。へっ。
プライド
秩父に住んだことのある人間は、なんかよくわかんないプライドを持ちます。
秩父がそこそこ観光都市として認知されているからでしょうか、他の埼玉県民に対してマウントを取りたがります。俺だけ?
マウントを取る相手が川越市民なら最悪です。バトルが起きます。
彼らは「小江戸」というブランドと、特産品である芋を主食としています。
まず、「「「小」」」江戸ですからね。東京に屈して悔しくないんでしょうか。
しまいには芋を使って踏み絵も敢行する始末。こんな感じなので秩父には勝てません。
……微妙じゃない?
なんというか、その……
山と川は長野とか山梨の方がすごいし、アニメの聖地は大洗や沼津には勝てず、歴史とプライドは京都に勝てません。
そうなんです。何をとっても大体どこにも勝てません。それがいいんです。身の丈に合ってます。
ご飯もB級グルメがほとんどですが、美味しいからいいんです。
微妙なのがいい
どこをとってもそんなに特筆すべきところはありません。だからいいんです。気を張らずに、適当な装備で行ってもいい。ありのままの自分でいい。
実際、そんな秩父に惹かれて、毎週沢山のバイク乗りや自転車乗り、ハイカーやキャンパー、挙げ句には酒好きまでもが秩父に集ってアウトドア活動と飲酒に勤しんでいます。
東京から二時間の田舎、秩父。そこには肩肘を張らない「ありのまま」のあなたが許される世界が待っているんです。
ご時世柄、「秩父に来て!」とは言えません。でも、いい街なんですよ。時期を見計らって、是非遊びに来てくださいね。
秩父にはなんでもありますから。ビルと海以外は、ね!
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