我らが上智大学では11月26日に公募制推薦入試が終了し、運命の一般入試までは残り1ヶ月あまり。「受験のことなんかもう思い出したくもねぇ!」という現役生の人ももしかしたらいるかもしれませんが、そんなことはどうでもいいので大学入学前のことを思い出してみてください。
「上智ってどんなところなんだろう…」
「『〇〇学科 雰囲気』で検索しよう…」
「うーん、やっぱあんまり内情はわからないな… 入ってみなきゃわからないか…」
って感じになってたでしょう。不安で仕方なかったんじゃないですか?
え?そうでもない?うるせぇ!俺はそうだったんだよ!
そんなわけで今回は上智大学への入学を検討している受験生に捧げる企画です。
上智大学の各学科の特徴を、今実際にその学科に在学中の人が紹介してみようという、アリオーゾらしい実に実のある企画です。
でも普通に紹介するだけだと新入生の皆さんの需要に供することができないので、「その学科っぽく」紹介をします。
残念ながらアリオーゾがお願いできる範囲で書いてもらっているので、理系の学科など紹介不可能な学科もあります。現状理系に弱いアリオーゾであります。来春、理系1年生の入部をお待ちしております!
また現役生の皆さんも一応読んでみて、もしよかったらご家族の皆さんとか知り合いの受験生の人に紹介してみてくださいね。
(※この記事に書かれていることはほとんどが執筆者によるただの主観であり、実際に入学してみるとここには書かれていない上智大学の素晴らしい一面が発見できるかもしれません。記事を参考になさる読者各位におかれましては、この使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使いください。)
第1弾の今回は、カッコいい弁護士さんになれるかも(?????????)
法学部の3学科から!
法学部 国際関係法学科
上智大学において、「コッカン」という言葉を聞いたら、あるいは某青い鳥SNSのプロフィール欄に「酷寒」という表記があれば、それは9割方国際関係法学科を指しているはずだ。
1.法学部の必須要件として、「正義感が強い」「真面目」「勤勉」などのワードを求められると考える人もいるだろう。しかしそれは完全なる錯誤であり、この学科の実情は玉石混合、真面目もいれば再履組(予備軍)もいるという至って普通の大学生の集団である。
⑴まず初めの数ヶ月でこんなスキルを身につける。法学部生として避けては通れない道、「将来はやっぱり弁護士?」という質問に対する解答。この法学部=弁護士という圧倒的先入観に対する免疫はすぐにつくのだ。法曹の道に進むだけが進路ではない!と多くは心の中で叫びながらこう答える。
「まぁそんなところです」
⑵また、名前に「国際」とついていることから察せられるように、英語を話せる帰国子女も多いこの学科。ここの学生は面白いことに、海外生活が長かった人と、反対に一度も海外に行ったことがない人とに二極化される傾向にある。大体はその人の空気で見分けることができる。やはり帰国子女は華やか華やか。
⑶もし貴方がこの学科に在籍し、友達ができなかったとしても心配することはない。必修科目は基本的にグループワークがなく、ただひたすら講義を聴くものがほとんどである。ゆえに一人で座っていてもなんの違和感もなく、無理して人と絡まなくても良い。学問を極めるのもよし。ぼっちに優しい学科なのだ。
法学部 地球環境法学科
「法学部最弱!!」地球環境法学科
法学部の3つの学科のうち、一番人数が少ない地球環境法は「ちかん」という不本意な略され方からも分かるように法学部最弱。
レポートや課題は、基本的に地環の方が、他の2学科の学生よりも仕上げるのが2週間ほど遅い傾向だ。このことからも最弱の二文字が頭の中でこだまする。
学科の連中の「まだやってなぁい(・´з`・)」の言葉が真実であったとしても、それで安堵しているとただただ二の舞を踏むだけになる。
しかし、必修にギャグ連発の授業があり、純粋に面白い。
六法はついつい家に置いて行きたくなる重さだが、多くの先生が六法アプリの授業での使用を認めていない。仕方ないのでお友達になっておく。
法学部はついついプリントや教科書に書き込んで終わりにしがち。だが、とても細かく書くことになり、見返しづらいのでノートがおすすめ。
法学部 法律学科
「訴えてやる!」など権利濫用じみたことを言うつもりは毛頭無い。日本の法制度はそう甘く無く、簡単には訴えられない。法律学科である。
法学部は学科間の垣根が低く、特に法律学科と国際関係法学科は実質ほぼ区別が無い。地球環境法学科だけ少し特殊で六法も違い、何をしているのか謎と言われがちだが、法学部生はどの学科の授業も大抵取れるため皆同胞というのが一般認識だ。男女比も珍しくまとも。だが人数が多いので知らない人が多い。
理屈っぽい、頭が堅い、型にはめがち、議論好きと思われることが多いが実際の法学部はわりと柔軟な面も持つ。幸せ・健全・安穏に人々が生活するための意外と血の通った学問。また法医学、犯罪心理学、法思想史、法哲学、国際法など様々な分野に首を突っ込めるため多方面に興味のある人には意外と良い。法学部生もそれぞれ多種多様なことに興味を持っており、十人十色である。
六法について。「ポケット六法」「デイリー六法」というファンシーな名前に似合わず激重の六法を持ち歩くため日々大荷物。法の重みが身に沁みる。女子は可愛い華奢な鞄など夢のまた夢。持ち手が千切れる。どうしても重い日は友達と「私が六法、あなたが教科書を持ってこよう」と分担することすらある。
上智の法は法曹になる人が少ないわりに六法への書き込み・付箋等著しく規制される。判例付き六法やマーカーを引くことも禁止されがちなため、中には六法を2冊持ちするツワモノも存在する。
「勉強大変だね」とよく言われるが、法学科目は期末テストが評価の100%を占めている講義が多い。よって逆に講義に来なくなる人がわりと多い。そのため期末前、法学部生は生ける屍と化し、過去問を流し出す神々に多くの屍がすがりつくというのが大抵の原理。屍は互いに過去問情報を共有しこの戦いを切り抜けようと奮闘するが、時に25〜40%、稀に半分が単位を落とす。とはいえ「きちんと毎回講義に出れば落とさない」と教授は口を揃えて言い、一部の教授は対策として模擬試験や過去問の配布も実施する。しかしながらテストは大抵が超大論述。時間ギリギリまでノンストップで書き殴る、手の痛い戦いとなる。「就活で潰しが利いて良いね」と言われるが大変なものは大変だ。
それから法学部はアナログな面が多い。大量の判例・レジュメを全て印刷し持参せねばならないことが度々あり印刷ポイント(上智では学期ごとに、学校内で印刷可能な枚数に上限が設けられており、印刷する度にこの印刷ポイントが消費される)の減りがエグい。家には書類の山々。活字まみれ、紙まみれで読む分量も多く一文がひたすら長くややこしいので読書嫌いには地獄だろう。逆に計算は少なく四則計算さえほぼ無い。
法学というと「それは何法何条何項『うんたらかんたら〜』に違反しており…」などと全暗記で言いだしそうなイメージがあるかもしれぬが、いちいち「何条何項」とか「何年何月何日どこの判決」とわざわざ暗記したりはしない。六法をめくってるうちに大体「これは700条らへん」とわかるようになるし、本番も六法があるため暗記は少ない。ちなみに普段使ってるのと同じ言葉で違う意味を含んだりする専門用語は多い。「悪意」「善意」「みなす」「推定する」「取り消し」「無効」等…全て法学上の意味が個別に定義されている。
それから、先に知っておくべきだが教員免許等の資格は実質取れない。理論上は可能だが現実的には必修との折り合いなどなど考えて不可能に限りなく近い。大抵入ってから知る。
ここまで散々大変そうなことを書いたが吉報もある。法学部は卒論が無い!ゼミ論があることはあるが全国的にも法学部に卒論は無い。法学部でよかったと思う瞬間だ。また、なんだかんだ法学部は自由で楽しく大抵の人はズブズブとはまる。
最後に。ここまで読んでわかると思うが法学部に入ると長文の読み書きに慣れてしまい、2000字とか3000字とかぺろっと書けてしまうようになる。ここまでぺろっと読めた君には法学部の素質が少なからずあるはずだ。
学科キャラ大全はまだまだ続く…
「法学部ヤダ!!」って奴は、第2弾を待て!!
あと、それ以前に勉強頑張れ!!
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