去る2016年11月3日、ソフィア祭最終日。
ミスソフィアコンテストが開催されました。
5人の候補者はこの日のため、半年間、日々努力してきました。
その成果が発揮された最後の晴れ舞台がこのコンテストです。
私高橋は、半年前の候補者お披露目の際も取材し、ミスコンパンフレットの制作にあたっても候補者さんたちと関わらせていただきました。
しかし、私が見たのは彼女たちのほんの一面であり、彼女たちの本当の努力も成長も、このコンテスト本選を確かめないことには何もわからなかったのです。
私は、今回の取材でそのことに気付きました。
なお、この記事に使用したコンテスト本選の写真は上智大学写真部さんが撮影しました。
また、写真の転載はご遠慮ください。
テーマ:奏
゛5人の候補者を五線譜にたとえ、自らを磨く行為という音符を一つひとつ刻んでいき、最終日の本選という一つの曲を奏でる”
という意味。
一つひとつの活動に全力で取り組んでほしいという願いから、このテーマになったのだとか。
そしてその願い通り、5人はこの半年間全力で走り抜けました。
特別審査員
コンテストでは、こちらのお二方が特別審査員を務めました。
石本花さん
2015年度 ミスソフィア
文学部 新聞学科
多比良智仁さん
2015年度 準ミスターソフィア
総合人間科学部 社会福祉学科
入場
満を持して会場に入る5人の候補者たち。
元気いっぱいの飛び切りの笑顔に圧倒されました。
Entry No.1 天野一菜さん
外国語学部 英語学科 2年
天野一菜(あまのいつな)さん。
Entry No.2 十代田奈菜さん
文学部 ドイツ文学科 3年
十代田奈菜(そしろだなな)さん。
Entry No.3 相澤里咲さん
文学部 英文学科 3年
相澤里咲(あいざわりさ)さん。
Entry No.4 田中陽南さん
文学部 国文学科 2年
田中陽南(たなかひな)さん。
Entry No.5 片田亜莉紗さん
文学部 新聞学科 3年
片田亜莉紗(かただありさ)さん。
スピーチ&自己PR
ミスソフィアへの想いをスピーチし、これまで練習してきたパフォーマンスで自己PRを行う時間。
「芯のある女性」になるべく努力してきた候補者たちの集大成のステージです。
天野一菜さん
いつもスニーカーで登校していた私にとっては、 不慣な高いヒールを履いて長時間笑顔を保たなければならなかったり、 自己PR練習中には足を怪我してしまったりと、 今まで経験したことのないようなものばかりでした。
学業、チーフを務めるサークル、アルバイト、自己PRの練習、 それに加えて、SNSを含めた日々の活動をすべて両立させることがここまで大変なものだとは、 想像もしていませんでした。
なかなかうまくいかずに悩み、『投げ出したい』と涙する日もありました。
そんなとき、応援してくださっている方の 『一菜のペースでいいんだよ』という言葉に勇気をもらいました。
すべて最後まで全力でやりきらなければと思い、 自分のやるべきことと、しっかりと向き合うことができるようになりました。
自己PRは「フラメンコ」。
フラメンコでは、「その人がその人らしくいること」「自分の感情を率直に表現すること」が大切なのだとか。
キレのある動きと、手足で刻むリズム。さらに、天野さんの表情の変化に魅せられました。
十代田奈菜さん
私にとって、ミスソフィアは憧れです。 ミスソフィアは、強く、芯のある女性だと思います。
私は、日頃から、もっと強くなりたいと思っていました。 周りからの目をいちいち気にしてしまう、そんな弱い自分がとても嫌でした。
そんな中、ミスソフィアコンテストに出会いました。
私は受験生の時、ミスソフィアの方々を見て、上智大学のイメージが膨らみ、勉強が頑張れたことを思い出しました。
上智大学のイメージそのものにもつながるコンテストに出ることに自信がなく、何度も何度も、家族や学科の友人に相談し、締め切りの日まで出せなかった応募用紙。 最終的には、『やらない後悔は嫌だ。このコンテストを通して強い自分になりたい』と思い、自分で出場を決断しました。
自己PRは、歌舞伎十八番の一つ「外郎売(ういろううり)」。
「外郎売」は外郎(ういろう)という薬を売るお話です。
セリフが長い上に早口なのにも関わらず、器用に話す姿に圧倒されました。
「外郎売」は、アナウンサーや声優の方が、よく滑舌のトレーニングのために練習する演目なのだとか。
アナウンサーをめざす十代田さんにとっては自身のためにもなる、素晴らしいパフォーマンスでした。
相澤里咲さん
笑顔で半年間を過ごすこと、これは、私が候補者に選ばれたときに掲げた目標です。
半年前、私はこんなにも素晴らしいステージに立っている自分を想像することはできませんでした。
候補者になってからの毎日は、以前ののんびりとした毎日とは一変し、忙しく、目まぐるしい日々となりました。
そのような変化に戸惑いを感じ、つらい日々もありました。
そのつらさを、人前で見せることはできない。それは、時につらく、投げ出したくなる時もありました。
撮影になれていない私は、はじめ、笑顔がとてもぎこちなく、他の候補者を見て、プレッシャーを感じることもありました。
そのような中で、私の自然な笑顔を見てかけてくださった言葉、『笑顔が素敵ですね』『笑顔に癒されます』。
私は、そのような言葉をいただき、飾った自分を見せる必要はないんだと気づかされました。
自己PRは絢香「虹色」のピアノ演奏。
歌詞にある、『あなたが笑えば誰かが笑うこと 乗り越えれば強くなること 一つひとつがあなたになる 道は続くよ』という言葉のように、相澤さんも自身が笑顔になることで周りの人を笑顔にしていました。
いつもはおっとりとした雰囲気の相澤さん。
しかし、そこには凛としてピアノを弾く相澤さんの姿がありました。
田中陽南さん
大学生活で何か必死になれるものを見つけたい。
それが私がミスソフィアコンテストに挑戦しようと決めた理由です。
私は、新しいことに挑戦するのが大好きで、幼いころから様々な習い事をしてきました。
そして、中学時代はバレーボール部、高校時代はチアダンス部に所属し、部活動と勉強に追われる毎日でした。
熱中しやすく、負けず嫌いな性格もあって、どれも必死に取り組んできました。
大学生になって、勉強に加え、サークルやアルバイトを始めましたが、これまでよりも自由度の高い生活を送るうちに、『私がこの大学生活を終える時、これまでの部活動のように、何か必死になれるものはあるだろうか。勉強以外に、何が得られただろうか。』という思いを抱くようになりました。
大学生になって、新しいものへの挑戦は始まったものの、まだ、必死になれるものに出会えていませんでした。
そんなとき、このミスソフィアコンテストの募集を知り、ここなら私はもう一度必死になれるかもしれない、と感じ、挑戦することに決めました。
自己PRはダンス。
振り付けも自身で考えたとのこと。
コンテストのテーマ・「奏」の漢字の成り立ちには、「神にささげる」というものがあるそうです。
田中さんは、ミスソフィアコンテストを通して田中さんが気付いたこと・目指したもの・これからも大切にしていきたいことの想いを観客にささげました。
ダイナミックな動きと、しっとり優雅な動きの緩急が素晴らしいパフォーマンスでした。
片田亜莉紗さん
半年前、念願のミスソフィアコンテスト候補者としての生活が始まりました。
はじめのころは、新しい生活に無我夢中の日々。
目の前のことに手いっぱいになりながらも、自分らしく、純粋にコンテスト(までの活動)を楽しんでいました。
しかし、次第に私は、他人の目から自分がどう映っているのか、ということを気にするようになり、表面を着飾るようになりました。
『自分でいることができない』、むしろ、『ありのままでいることが怖い』とさえ思うようになってしまいました。
『このままではだめだ。自分とは何なのだろう。』ということを悩んでいたとき、その答えをくれたのはいつも、すぐそばにいる人たちでした。
それは、他の候補者の4人です。
彼女たちは、それぞれの個性で、キラキラと輝いているように見えました。
自己PRは平原綾香「Jupiter」のヴァイオリン演奏。
「何よりも怖いのは自分を信じてあげられないこと」ということを教えられた大切な曲なのだとか。
ヴァイオリンは未経験だったところから、今年の夏に始めたのだそうです。
丁寧な演奏に、曲への想い、ミスソフィアへの想い、そして、大切な人々への想いを感じました。
本選までの活動
VTRで本選までのミス候補の方々の歩みを振り返りました。
5人の演奏するハンドベルがバックで流れていました。
まずは候補者になる前の面接。まだ「普通の女子大生」のように見えました。
7月のお披露目。ミスターソフィア候補たちとともに初めて候補者として公の場所に立ちました。
ミスコレ撮影。WEB投票ページの撮影。本格的な撮影所にて撮影しました。
春服撮影。
浴衣デー・有楽町打ち水。浴衣姿を披露しました。
a-nation。他大のミスコンとの合同イベント。大きな会場でのイベントでした。
丸昌着物撮影。それぞれ晴れやかな着物を着て撮影しました。
ウォーキング・スピーキングレッスン。キックボクシング体験。クッキング体験。ブーケアレンジレッスン。貴重な体験をたくさんなさいました。
本選リハーサル。本番と同様10号館の講堂にて。
前夜祭。ファッションショーに登場。制服姿を披露しました。
ミス・ミスターコラボ企画。本選直前企画。たくさんのイベントがありました。
このすべてを、5人は限られた時間の中でこなしてきました。
さらに、ここに挙がっていない活動もたくさんありました。
彼女たちの努力を、ほんの一部ながら感じさせていただきました。
ウエディングドレス姿で登場
候補者がそれぞれ自分で選んだウエディングドレスを身にまとい、
自分で作ったブーケを手にし、
会場というバージンロードを歩きます。
その間に読み上げられるのは、候補者の親からの手紙。
候補者もこの時初めて知る手紙の内容に、一同涙しました。
この後、関係者の投票時間に移ります。
この時間の投票と、事前のWEB投票の合計によってミスソフィアが決定します。
誰がミスソフィアになってもおかしくありませんでした。
結果発表
プレゼンターは特別審査員の石本花さん。
緊張の時間が流れます。
準ミスソフィア:田中陽南さん
大好きな4人で、私は4人の素敵なところをたくさん知っていたので、本当に自信がなかったんですけど、この半年間頑張ってきて、本当によかったです。応援ありがとうございました。
ミスソフィア:天野一菜さん
本当にびっくりしていて、なんて言えばいいかわからないんですけど、さっき陽南ちゃんも言ってたように、自分もこの候補者4人のいいところを見てきて、自信がなかったんですけど、100%出し切れてよかったと思います。応援ありがとうございました。
最高の舞台となったミスソフィアコンテスト2016 ~奏~。
しかし、重要なのは本選やその結果ではなく、彼女たちが重ねてきた努力でした。
候補者5人全員が、それぞれの個性を生かし、強く美しい女性になるため切磋琢磨した、そのことが何よりも大切だったのです。
私たちが見たのは、単なる見た目が美しい女性を決めるコンテストなどではなく、ある5人の女の子たちの人間ドラマでした。
こうして、また一つ、ミスソフィアコンテストの歴史が刻まれました。
ソフィア祭実行委員会様、候補者の皆様、並びに関係者の皆様、素晴らしいコンテストをありがとうございました。
ソフィア祭
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