みなさん、こんにちは。馬刺し🐴です。
実は私、史学科で日本中世史を専攻にしているんですよ。びっくりですよね。
そして日本中世において主役級の存在として武士、侍🏯が挙げられます。
日本中世史を研究していると「実際に侍に会って話ができたらなんと面白いことか」と考えてしまいます。
そんな私に「侍」と話すチャンスがやってきたのです!
その侍とは……
お笑い芸人 お侍ちゃん さん!
サンミュージック所属のピン芸人さんです。なんとお侍ちゃんさんは上智大学出身ということで、オンラインでのインタビューが実現しました😭
今回はお侍ちゃんさんのインタビューをお届けします!インタビュアーは私、馬刺し🐴とお侍ちゃんさんが所属されていた理工学部の後輩、からし🟡が務めさせていただきました。
お侍ちゃん さん登場!
本日はインタビューを受けていただきありがとうございます。
よろしくお願いします!
よろしくお願いします!
Q1.なぜ上智大学理工学部に入学されたのですか?
まず地方出身だったので、東京にすごく出たいっていうのが強かったです。そして、理系の大学の中から自分の偏差値との兼ね合いを見て決めました。実は上智が第一志望ではなかったのですが、合格できたので通うことになりました。
理工学部で物理専攻に進んだのは、一番得意だったというのもありますが、高校生の時にエヴァンゲリオンにはまって、そこに出てくるNERVに入りたかったんです。NERVのキャラクターはみんな東大の工学部に入っているけど、自分も宇宙工学とかができたらいいなとか、宇宙の物理だったりをできる所に行こうと高校生の時に決めました。
確かにアニメに影響されて専攻決める人多いですもんね。
はい!なので普通の高校生だったと思います。
アニメに影響されて上智大学へ入ったお侍ちゃんさん。次の質問から大学生活について迫っていきます!
Q2.理工学部での思い出はありますか?
女子が少なかったことですかね。学年70人に対して女子7人とかだったので……
確かに少ないですね……
上智はキャンパスがそんなに分かれているわけじゃないので、いろんな場所にいったら他学部の学生さんがいらっしゃるんですけれど、基本女子の比率が高かったです。学食とかで「なんで俺らだけは……」みたいなことを話していました笑
なるほど笑 ゼミなどの思い出もありますか?
言っちゃいけないかもですが、4年生の時にはお笑いに進もうと決めていたので、比較的楽な研究室にいました笑
どのような研究をされていたのですか?
変形原子核物理っていう物質の一番ちっちゃい部分をショートさせたりぶつけたりして、エネルギーの損失だったりといったことを調べていました。
史学科でど文系の私には難しい内容ですね……。しかし今に通ずる学部あるあるも聞けました😊
Q3.部活やサークルはされていましたか?
1年生の夏までラグビー部にいました。高校でもやっていたので。しかし、高校の同級生とお笑いやろうと話していたので、1年生の夏に辞めちゃいました。でも新歓とかはたくさん行きました。また、当時はお笑いサークルがなかったので、ソフィア祭でステージに立つために落語研究会に籍を置いていました。その時は吉本がNSCとかの専門学校をつくったばかりで、大学にまで降りてきていなかったですからね。
学外でお笑いをやっていたのですね。
事務所やライブ会場等が主催しているお笑いライブに出て、一般的な若手芸人さんのような活動をすでにやっていました。
今と違ってお笑いサークルが無く、外でお笑いをやっていたことは驚きでした😲
Q4.その他に大学での思い出はありますか?
1年生の時はいっぱい単位を取っていました。教職も取っていたので、1,2年生はほぼフル単でした。
フル単!すごいですね。
教職を取っていたので、そこで時間も取られるし、レポートとかも考察とかをしっかりする必要があリましたから大変でした。そういうのはかなりしっかりしたかな、と思います。
でもめちゃくちゃ遊んだとも思います!同じ学部の子たちといろんな所に遊びにいきましたね。
教職課程を取っていたんですね!お笑いに教職と中々ハードな大学生活です💦
Q5.学生時代にやって良かったことはありますか?
いっぱいお酒を飲んだことじゃないですかね。
大人になって酒を飲んで人に迷惑をかけることほど嫌なことはないですから、大学生のうちだったら!って感じですね笑
確かに今しかできないことかもしれませんね笑
大学生諸君、やるなら今のうちだぞ笑!(程々にね)
Q.6学生時代やり残したことはありますか?
いろいろな本を読んでおけばよかったかなってことがありますかね。
大人になって、大学生ってお金はないけど時間はあるので、その時間をどう有効に使うかっていうのを、いち早く気づけた人が社会に出て活躍していると思うようになりましたね。だから暇な時間をどう自分に投資するのかっていうのが大事ですね。
なるほど……参考になります!
やってる奴はやってるし、何となく友達がやってないからいいかなと思っていると、結局焦るようになっちゃうんで、大事かなと思いますね。
かなり刺さりましたね。春休みは城しか行ってないや……勉強しよ。
Q7.逆に学生時代に大変だったことはありますか?
そんなに今考えると無かったかもしれないですね……
まあ1限の時間に起きるということが大変でしたかね。1限に英語の授業があって、その先生がすごく厳しくて、授業始まると教室のドアに鍵かけちゃってたんですよ。
それは厳しすぎませんか!?
1秒でも遅れるともう入れない。こんな厳しいことがあるか!って感じでしたね。
今も昔も1限は大学生の敵ですね!これは変わりません。
Q8.大学でのお気に入りスポットはありますか?
図書館の理工学部に関する本のある階、2-3階ですかね。よく利用してたし寝てました笑
あとはホフマンホールとか、地下にあるカフェみたいなところ……
11号館の学食ですか?
そうですね!あとは6号館が当時は建設中で、以前上智新聞さんの取材を受けた時に初めて入って「すごいなー」って思いました。
確かに6号館は卒業生の方に驚かれますね。最近だと15号館も出来て、上智大学は進化し続けています😎
Q9.芸人を志したきっかけは何ですか?
高校の同級生に誘われて始めました。高3の終わりの文化祭のクラスの打ち上げでネタを披露しましたね。
そして、相方に「東京でお笑いをやってみないか」と言われて(本格的に)始めました。
相方さんとは別の大学だったのでしょうか?
そうですね。だから大学の外で(お笑いを)やっていました。
高校時代からお笑いを始められたんですね。クラスの前で披露したネタ、気になりますね……
Q10.大学での経験で、今の仕事に活きていることはありますか?
やはり学歴という形で残るので、クイズ番組だったり教育系の番組だったりに「上智大学出身」ということで呼ばれますね。
YouTubeに数学や理科の授業動画を投稿されていましたよね。お侍の格好で理系の内容を授業するのがギャップがあって面白かったです笑
はい!昔ニコニコ動画で「センター試験解いてみた」とかやっていました。
侍は理系の大学を出た後についた(キャラ)ので……歴史系はセンター試験で置き去りにしちゃってました笑
なぜ侍になろうと思ったのですか?
芸人のノリですね笑
地毛で髷結っている奴いなくない!?って笑
だから日本史は全然で、センターで点が取れるからって理由で世界史選択していました。
すごいですね笑 リアルに髷を結っている人に会ったことがなかったので感動しています!
実は髷を結っている人たちのLINEグループがあって、大学生で結っている人もいるんですよ!
でも自分が一番(髷を結っている)歴は長いですね笑
お手入れとか大変そうですね。
そうですね、おじさんになって髪も痛むしで……。女の人ってすごいなって思いますね。
まあもう日常なので慣れちゃったのですが笑 髷は3-40分くらいで出来ます。
やはり上智ってネームバリューがあるんですね。そして侍キャラが後付けだったとは!ノリで始めたにもかかわらずここまで継続しているのはすごいですね👏
Q11.芸人として大切にしていることはありますか?
流されないとか、自分に自信をしっかりともつ、とかかなと思いますね。
なるほど!ネタなどはどのように考えられていますか?
ふと浮かぶときもありますし、喫茶店で粘って出来るときもあります。
あとはシャワー浴びている時に思いつくこともあります。そうしたちょっとした時に出来ますね。
流されずに自信をもつ、とても大切なことですね!
Q12.今の上智大学に通う後輩へ向けてお願いします!
そうですね……やっぱり学生の皆さんも感じているとは思うのですが、今って本当に情報の流れが速くて、世界が色々とか変わってきている時期の真っ只中だと思うんですよ。毎年毎年新しい制度だったりとか、新しいシステムができたりとかするから、流れについていく、置いてかれないようにしないといけない。だから自分で情報を掴んだり、どう考えるかっていうのが、すごく大事になってきているかなって思いますね。
友達がどうとかじゃなくて、自分がどう生きるかっていうのが、一人一人が求められる時代になっているかな、と思いますね。
なるほど……ありがとうございます!
目まぐるしく変化し続ける世界をどう生きるのか、学生生活でじっくり考えるべきですね。私はどう生きましょうか……?深いです。
Q13.上智大学を目指す受験にお侍ちゃんさんの受験に関するお話をお願いします!
実は上智大学を目指している高校生も「アリオーゾweb」を見てくれてることが多いので、受験生に向けてお侍ちゃんさんの受験についてお願いします!
そうだな……今の受験勉強とは違うのかもしれないけど、基本は一緒だと思います。本当に勉強しなきゃいけないから余計なことを考えないことが大事なんですが、「どの高校の人が多く行く大学だ」とか「平均点がどうだ」とか今考えるとどうでもいいことばかりでした。
とにかく勉強時間を確保しなきゃいけないので、効率のいい勉強法とか求めすぎるのも無駄になるので、コツコツとやる。「雨垂れ石を穿つ」と言いますように毎日コツコツと続けることを実践できる人が少ないから、それが大事ですね。
受験勉強はどこでやられていましたか?
田舎だったので、今のような通信の予備校とかも無くって、高校が全てやってくれました。朝に一次対策プリントやって、その後に授業して、放課後は講習があって、みたいな。朝7時から夕方6時まで学校にいて、帰ってからまた勉強していました。
だから「ここでなら勉強できる!」って場所を発見するのも大切ですね。喫茶店のここの席、といった集中できる場所を探すべきですね。
確かに自分だけのお気に入りスポットって大事ですよね!私は誰もいない塾の空き教室でした(根暗すぎる)
Q14.今後の目標はありますか?
そうですね……続けていけたらいいなってなっちゃってますね。将来どうなるか分からないので、自分も芸人としてやっていけるかな、と思ったら病気になっちゃって、本線の部分からドロップアウトしなきゃいけなくなった時間が出来たんですね。
半年先のことって意外と分からないし、状況が全く変わってしまう可能性もあるので、色々なことに柔軟に対応していくことですね。
確かにこれからの世の中は柔軟性が大事ですよね。
さて、最初予定していた質問はこれで全てだったのですが、時間に余裕があったため追加で質問をさせていただけることになりました!
なんてありがたい!心が広い方です😭
Q15.理系の学生へのアドバイスはありますか?
同じ理工学部の先輩として伺いたいのですが、理系としての将来を考えると不安、というかどんな道があるか分からないのですが、何かアドバイスをいただけないでしょうか?
理系だからといって、こういう道しかないっていうことはないです。昔と比べて色々な仕事があるから、今の経験を活かしていろんな仕事ができると思うんですよね。だから理系の勉強をしてて損をすることはないです。文系の職場で物理法則の話をしてマウント取れるし笑
とにかく固定観念にとらわれないことが大事で、目標がないっていう人もそれにとらわれずに勉強して欲しい。
固定観念にとらわれない、大事ですね……(噛み締める)
「君が思っている以上に世の中には沢山の仕事があるんだよ」っていうのを伝えたいですね!
世の中には沢山の仕事がある。学生には中々気づけないことですね。理系で進路に悩む学生たちは勇気づけられたのではないでしょうか?
Q16.面白かった授業はありますか?
この教授の授業が面白かった!などありますか?今後の履修の参考にしたくて笑
一般教養の理系の授業ですかね。理系の授業だと数式を使って説明をされるのですが、一般教養だと文系の生徒もいるので、教授が口頭で説明するんですよね。
例えば「どうして夕焼けは赤いの?」っていう質問について、理系だと太陽の光の屈折率が……となるのですが、それを文系の人にも分かるように説明するっていうのが分かりやすくて面白かったです。
理系の授業って敬遠しがちですけど、そういった面白さがあるんですね!
あとは倫理とか哲学も面白かったかな。二人溺れていて一つしかない浮き輪をどっちに投げる?みたいな問題とかやっていましたね。
倫理や哲学……こちらも難しそうと避けていましたが来年取ってみようかなと思います!
Q17.理系で男子が多かったそうですが、女子との交流はありましたか?
ほとんど無かったですね。サークルに入っている人は横のつながりがあったけど、僕は外部でお笑いやっていて入ってなかったので。
芸人仲間とかではありましたか?
それはありましたね。でも学内は無かったです。
だから交友関係が欲しかったらサークルに入った方がいいです。今からでも!
確かにサークルでのつながりは大事ですね!もしサークルをお探しならばアリオーゾへ!(唐突な勧誘)
Q18.闘病生活で辛かったことは?
お侍ちゃんさんは大病を経験されましたが、その闘病生活において辛かったことなどありますか?
日常生活を送れないかもしれないと思ったことです。大きな入院を2-3回繰り返しました。
この病気は若い人、20歳前後で発症する人も多いので、上智にももしかするといるかもしれない。
この病気には付き合っていくことになるので生活は変わりました。
そして、病気になったから諦めてしまった夢や出来なくなってしまったことがあるけど、一方で病気になったことで新たに出会った人や、入ってきた仕事があるので、捉え方次第なのかな、と思っています。
食事制限などは辛かったですか?
脂っこいもの食べられないとかは、外から見ると辛そうと思うかもしれませんが、もう慣れちゃいましたね。
だからさっき大学生は遊べ!と言いましたが健康にも気をつけて欲しいですね笑
病気で失ったこともあるが、出会えた、できたこともある。捉え方次第で視界が変わりますね。大事な考え方です。
さて、そろそろお時間になってきましたのでまとめに入ろうと思います。
さいごに
今回、お侍ちゃん さんにインタビューを行って、学生時代のお話や上智大学を卒業して経験したこと、そこから伝えられる我々学生や受験生へのメッセージ等、沢山のことを伺うことができました。
令和を生きるサムライは、上智大学での経験を活かして芸人としての仕事に打ち込んでいると分かりました。理系サムライ、かっこいですね!
それでは、突然のお願いであったのにもかかわらず、快く取材をお受けいただいたお侍ちゃん さんに感謝を述べて終わりにしたいと思います。
本日はお時間を確保してくださりありがとうございました!
ありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!
この記事を読んでお侍ちゃん さんに興味を持たれた方へ
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YouTube「お侍ちゃんねる」 クローン病に関するものから授業解説動画など、様々な動画を投稿されています!
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みなさんも是非、上智大学卒のサムライ「お侍ちゃん」を応援しましょう!
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