最近やけにいろんな方向に首を突っ込んでいるアリオーゾですが、未だかつてどんな意識高い系学生実業家も進出していないであろう壮大な分野にも(知らないうちに)手を出していたことをみなさんご存知でしたか?
今回はこの夏、北の大地北海道から羽ばたいた一頭の競走馬について紹介します。
なんでそんなことをアリオーゾwebが書くのか。
それはこの馬の名前が「コスモアリオーゾ」だから!
※念のため先にお断りしておくと、もちろんコスモアリオーゾ号と当サークルARIOSOの間には何の関係もありません。「名前に親近感を感じるから応援したい」というだけの理由で取材を申し込んだ我々に対し、取材当時の10月に当馬を所有されていた有限会社ビッグレッドファーム様には大変寛大なご協力を頂きました。この場を借りて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
About コスモアリオーゾ
2014年3月11日、北海道浦河町にある惣田英幸さんの牧場で、1頭の牡馬(オス)がこの世に生を受けました。
父は現役時代、地方の船橋競馬所属ながら中央競馬所属の並み居るエリートたちと激戦を繰り広げ、交流G1を6勝した名馬フリオーソ。1つ上の兄に中央競馬のオープン特別2着の実績があるスリラーインマニラという血統背景を持つこの「ナイツエンドの2014」こそ、後のコスモアリオーゾその馬です。
同じ浦河町にあるグランデファームで育成を施されたナイツエンドの2014は、スクスクと育ち2歳となった今年の5月、北海道トレーニングセールという競走馬セリに上場されます。過去には今をときめく世界最強マイラー、モーリスなどを輩出したこのセールで、彼は馬生の転機を迎えることとなりました。
セリが始まると金額を示すボードの数字はどんどん吊り上がっていき、最終的な落札額は今年の当セリ第3位となる2,800万円。こうして大きな期待と共にビッグレッドファームへとやってきたこの2歳馬は、ここに来てようやく「コスモアリオーゾ」という名前を授けられるのです。
競馬の世界において、2歳といえば競走馬としてのデビューが可能になる時期。コスモアリオーゾも早速地方、北海道競馬の田部和則厩舎に入厩し、7月13日、門別競馬場にて晴れてデビュー戦を迎えます。
「コスモ」の冠名、北海道の田部厩舎所属、そしてこの日の鞍上ベテランの五十嵐冬樹騎手の組み合わせと聞くと、やはりかつて「道営の星」と呼ばれ中央競馬でも一大旋風を巻き起こしたコスモバルクのことを思い出す競馬ファンも多かったはず。
偉大な先輩に追い付け追い越せと言わんばかりに、単勝2.1倍の支持を受けた新鋭コスモアリオーゾも2着馬に5馬身差をつける快勝で見事デビュー勝ちを収めました。
ところが競馬界はそう甘い世界ではありません。華々しいデビューを飾ったコスモアリオーゾですが、その後の4戦では3着、8着、5着、4着といずれも苦杯を舐める結果に。中央挑戦、初めての芝でのレースとなった3戦目以外は掲示板こそ確保しているものの、現状スタミナや持続力に伸び代を残す中で、勝ち星からは見放される状況が続いています。
そして11月に入り、新たなオーナーの下コスモアリオーゾは東京都の大井競馬に移籍。大井でのデビュー戦でも4着に敗れたものの、前走から14キロ減という2歳馬にとっては過酷な条件の中果敢に逃げ、自慢のスピードを発揮するという内容でした。そろそろ待望の2勝目を期待したいところです。
コスモアリオーゾってどんな馬?
一口に競走馬と言っても、人間がそうであるように馬にも様々なタイプがあります。例えば昨年引退した名馬ゴールドシップのように激しい気性で数々の伝説を残すような馬もいれば、先日のジャパンカップを優勝した北島三郎さんの持ち馬キタサンブラックはあの武豊騎手をもってして「操縦性抜群」と言わしめるほどの落ち着いた馬。ではコスモアリオーゾはどんなお馬さんなんでしょう。
北海道時代、ビッグレッドファームで同馬を担当していた川畑さんに話を聞くことができました。
コスモアリオーゾの性格を一言で表すと、「ONとOFFがはっきりした馬」とのこと。普段は「大人しくおっとりしている」ながらも、一度競馬場に入ってレース前の準備に入ると闘争心を燃やし出すそうです。
そう言われるとアリオーゾ部員にも似たようなことが言えます。普段は特に覇気もなく和気藹々と集まっている仲間たちですが、データ完成日が近付くとたちまち様相は一変。突如として各自目の色が変わり、激しい議論の中から素晴らしい冊子を作ろうという情熱がフツフツとわき上がるのです。
またコスモアリオーゾはマイペースな馬で、パドックで他の馬が暴れていたりしても一切自分の間合いを崩さないような一面がある一方で、やはりレースが近付いてくると他馬よりも気合いが乗りすぎてしまうような面もあるそう。
普段のパドック周回中もお客さんの目の前のゾーンに来るとイレ込んでしまうとのことで、良くも悪くもまっすぐな馬というイメージでしょうか。
そう言われるとアリオーゾ部員にも似たようなことが言えます。基本的に誰かを巻き込んで何かをやろうという人間は少なく、まさにマイペースという言葉がぴったりの集団。
その一方で目標に対する執着心は割と強く、前述の通りデータ完成日が近付くと時として一触即発の雰囲気になることも。もちろん人(読者含め)の目も気にする、というかせざるを得ず、もっと自由に冊子を作りたいという欲望を捨てきれていません。
ところで気になるのは「コスモアリオーゾ」という名前の由来。
上智大学のアリオーゾは「風通しが良い」という意味のイタリア語が由来ですが、お馬さんの方のコスモアリオーゾは?と思い伺ったところ、残念ながら名付け親の方は既に退職なさっていて不明とのことでした。
しかし大手競馬サイト「netkeiba.com」のページを見たところ、こんな記述が…
やっぱ音楽の方かぁ…
名前の由来はさすがに共通点を見つけられませんでした。
でも見つけた最後の共通点、それは我らがアリオーゾもコスモアリオーゾも前途洋々だってこと!
コスモアリオーゾの馬生はまだまだ始まったばかり。しかも北海道から大井に転厩してきたことで、上智大学の学生でも生で見に行くことが容易になりました。数少ない熱狂的なアリオーゾファンの皆さんは是非応援しに行きましょう!
これからもアリオーゾはコスモアリオーゾのことを追い続けます!
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