夏ではない
お久しぶりです。ぴのです。
今日も安定にグミを食べながら徹夜で記事を書いています。
気付けば3年生になり、気付けば夏が来て、……気付けばここ最近、あったかいお布団から抜け出せません。
バタバタダラダラしていたらすっかりこんな時期に。Web記事も気付けば11ヶ月ぶりみたいです……(絶句)。猛省です。というか、9月の時点で私は「アリオーゾの民」ではなくなってしまいました。引退後の身ですがちょっこしお邪魔させていただきます。
さて、大学に入学して早いもので3年近くが経とうとしているわけですが、私にはある悩みがあります。というか、暴露が先でしょうか。
私、お勉強ができないんです
(先にお伝えしておきますが、今まで一生懸命お勉強を頑張ってきた読者の皆さん、憎しみでスマホを投げちゃう前に、この画面をそっと閉じることをおすすめします)
中学の卒業式の日、イケおじの担任はこう言いました。
「女性は、笑顔と愛嬌です」
これだけを信じて生きていたら、なんとびっくり、あの超・有名大学、上智大学に入れてしまったのでした。
そもそも私には「お勉強」を頑張った経験がありません。
愛嬌❤のために授業こそまあまあ真面目に聞いていたものの、自らした勉強と言えば「テスト3日前に問題集を暗記する」ぐらいでした。何かを根本から理解したり、順序立てて解いたり、といった経験が一切ありません。生まれてこのかた「ジュク」みたいなものにも行ったことがないし、宿題以外の勉強を一切してこなかったのです。「予習」「復習」みたいなものもしたことがありません。
「私も推薦だよ!だから同じだよ!」と言ってくれる優しい友達も、大学にはたくさんいました。でも、よくよく話を聞けば当然のように「ビブンセキブン」を習ったと言うし、「プレメン、めっちゃ適当に解いちゃったわ~」と言いながら、全問一生懸命解いた私より2つも3つも上のクラスにいるし、もう誰も信用できません。
ビブンセキブンってなんですか……? セブンイレブンの姉妹店ですか……?
※プレメン:「プレイスメントテスト」の略称。入学早々この試験によって英語のクラス分けをされます
そしてその中で必ずと言っていいほど直面するワードがありました。
「センター試験」
あー、はいはい、なんか聞いたことあります。たしか高校3年生が受ける試験ですよね。そういえばTwitterで野菜のバケモノみたいなネタ画像が流行ってたよね! あと、数年前から「共通テスト」に名前が変わったんだっけ?(これは新聞学科の入試対策として覚えた時事ネタ)
―――以上が私の「センター試験」に関するすべての知識です。
問題を見たこともなければ何教科あるのかも知らない、満点が何点なのかも知らない。そんな私が、「だって私、センター〇点だよ?勉強できないよ!😊」と仰るお友達のみなさんに反論するには、私も点数に基づいたデータをもって、お勉強のできなさを提示するほかないわけです。
夏のお受験大会、開催
好奇心旺盛なので、やると決めたら他にやるべきことが山ほどあっても飛びついてしまいます。早速全体で募集をかけ、メンバーが決まりました。
文系・2022年度入学(史学科)・指定校推薦、酸素!
文系・2021年度入学(フランス文学科)・一般受験、ゆき!
文系・2021年度入学(社会福祉学科)・一般受験(共テ併用&TEAP利用)、わんり!
理系・2021年度入学(情報理工学科)・指定校推薦、RYU!
文系・2020年度入学(国文学科)・一般受験、大地!
文系・2020年度入学(新聞学科)・カトリック推薦、私!!!!!
生きていく上で英検2級は人権、準1級は免罪符でした 。私文育成高校だったので高2以降全く理数科目に触れていません。高3秋まで一般受験予定でしたが、評定平均も模試も優秀だったので(自慢)ご縁があって推薦をいただくことができ、共テ対策をほぼしないまま受験を終えました!
塾なし・自称進学校でした!
割と自由に生きてました。受験勉強は高二の秋から。センター対策は夏からちょこっとやり、指定校決定と共に減速→ストップ。駿台は半期分払ったお金がもったいないし、面白かったから継続!
「推薦とか言っといてお勉強できるやつじゃん」みたいな人々が揃っています。ワクワクが止まらない。(ドM?)
準備編
時は8月中旬、真夏日。私は気配りのできる代表なので、「暑い中何度も大学に来るの、大変だよね🥺!」とこちらのスケジュールを立てて皆に共有しました。
まあ、批判殺到でした。
舐めすぎだ、と軽く説教をされました。涼しい部屋でテスト解くだけじゃん……そんなにハードなの……?(フラグ)
クレームが飛び交う中、朝も早よからルンルンで問題用紙を印刷しに行く私。たった数人分とは思えないほどの量です。想像の50倍ぐらいありました。腕が千切れそうでしたが、こんなところでスタミナを消費するわけにはいかない!
さてさて、教室に戻る頃には本日の参加メンバーも揃いまして、
夏のお受験大会、いよいよ開幕
まずはワクワクとドキドキとルンルンしかない私の持参グッズを見てみましょう。
ドドン!
問題が解けるかより睡魔に勝てるかが心配だったので、とりあえず黒いガムを買ってきました!勉強には糖分がいいと聞いたので、朝から甘いチョコパンを食べてきました!あとは中高時代、試験中に髪が鬱陶しくて仕方なかったのを思い出して、大きめのピンを持ってきました!
「ペンはずっと握ってるんだから絶対に落ちないでしょ、むしろ予備で机に置いてるペン、ページめくるたびに落ちないか気が散って仕方ない」と小中高12年間の試験をペン1本で乗り切ってきた私ですが、さすがにチキって予備のペンを並べてしまいました。べ、別に、これ採点用に持ってきたやつだし……!
続いて、メンバーに意気込みを聞いてみましょう。
マーク形式苦手なので本当は受けたくないです。高校生の私に申し訳なくなるくらい勉強していないので、受験生の皆さまはこれを見て安心しないでください。虚構です
ゆき氏に至っては意気込みどころか、ひたすらに乗り気じゃないご様子を身をもって示していらっしゃいます。
10:20-11:20 日本史B(世界史B)
ここへ来てフランス文学科・ゆき氏が「世界史じゃダメですかァ~?」とクレームを入れてきました。ずるいですね!!
私は優しいので、特別に許可することにしました。
中高時代は試験前に問題集のタイムアタックをしていた日本史。毎回10周ぐらい解いてたし、今思うと頑張ってたなぁ、と懐かしい気持ちになりましたが、まあ、ゆる~い一問一答だし、何せ3年前です。覚えているわけがありません。
ただ、聞いたことある名前がたくさん出てきます!✨「勉強できる人は問題用紙が汚い」と聞いたことがあるので、積極的に書き込みをしてみました。
「ガチ」の学力を測るため、絶対に手は抜かない!分からなくても真剣に解く!と決めていましたが、真剣に考えた結果、選択肢がなかったようです。悲しい呟きが残されています。
お、小学校でも習った「冠位十二階」「憲法十七条」が出てきました!
出ました。満鉄とか、奉天とか、日本史のくせに外国出してくるやつ。
こちらにはものすごく頭の悪そうな書き込みが残されていました。
「ろこうきょう みたいなやつ」
日本史の先生に合わせる顔がありません。ごめんなさい。
私が半分ぐらい解いたところで、ゆき氏が解き終わりを宣言。早!!!
そこから30分ほどしっかり頑張り、酸素と私も11時には回答が終了しました。
時間が余ったので先に採点をすることに。結果は……
え!すごい!50点満点?
俺、86点でした
アッ……(やっぱり日本史解いてもらえばよかった……)
もっとも現役時代は96点だったそうで、本人は悔しそうなご様子。
後日世界史をZoom受験したわんりも、「現役時代、過去問解いて9割切ったことなかったのに、全て忘れてしまった」とのこと……。時の流れには逆らえないのですね。
しかし一番の見どころは、「一番最近まで受験生だった」「史学科の」酸素が、43点だったことです。
始まる前に「確か今年平均点低かったよね!得点調整しろよって言われてたし!うんうん」と意気込んでいましたが………
11:20ー12:40 国語
時間を繰り上げて、次は国語です。
評論だけ頑張ってみます!
自慢ですが、中学時代は理社で40点を取りながら国語で98点を取るような、国語のプロフェッショナルだった私。母国語だもん!解けるよね!!
ミスって気持ち悪いページ順で印刷をしてしまい、「はあ?なにこれ??」「無理~~!!」とクレームを浴びながらも頑張って解きました。
!!!!!!!!!!!
……まあ、お察しの通り、200点満点でした。
古文と漢文に至っては赤ちゃんと同じレベルの知識しかありませんが、幸運にも全問正解の大問が! しかもゆき氏が全問不正解だった問題です!
……ドヤったのもつかの間、彼は106点でした。敗北。
ただ、私としては集中して問題を解けただけでも大きな成長です。高校時代の模試は毎回国語が朝一番にあり、どうしても睡魔に勝てず、、苦手な数学とか1限にしてくれたらいいのに!って毎回ボヤいてた記憶があります。(言い訳)
ここで圧倒的な差を見せつけたのが、後日Zoom受験で参加した国文学科生・大地!
193点という驚異の点数を叩き出しました。怖い! 国文学科、すごい………。
ちなみに国語を終えた休憩時間に、こんなツイートがトレンド入りしていました。タイミングよ。
13:20-14:40 英語リーディング
昼休憩を経て、お次は上智生の第一言語、英語です。だんだん皆のスタミナがなくなってきました。
日常会話すらままならず、国際寮のキッチンで留学生に会うのが怖いという理由から料理をサボっている私ですが、意外にも解けているようです!お昼の牛カルビおにぎりが効いたようです!💛 採点が楽しい!
大問5以降、一つも正解がありませんでしたが……
「時間が足りなくなる未来しか見えない」と嘆いていた酸素は64点という結果でしたが、
こんな点数ですが英検準1級持ってます、汚名返上!……これだけ言いたかった😉
と供述していました。自分史上英語が一番できる時代に2級をスレスレギリギリで掴んだ私からすれば、まさにこういうタイプが「エセ推薦」ってやつです。
結果、英語が強かったのは現役仏文生・ゆきの85点、次いで理系・RYUの81点!
化学の知識で最後の長文を乗り切った。もはや化学の問題と言っても過言ではないだろう。
とのこと。
なんか頭良くていやだな……(ボソ)
14:50-15:50 奇跡の英語リスニング
試験監督役に来てくれたkrmの協力のもと、リスニングまで完全再現。
ゆきと酸素の帰りたいオーラで空気が重い教室の中、一人元気な私。集中すれば答えが聞こえてくるんだもんね! 頭のどこを探しても答えがなかった日本史に比べれば、100倍ぐらい楽しい試験です。
うーん、なんとも微妙な点数を取ってしまいました。バラエティー性、ゼロ。
しかしここへ来て本日初めての5割超えを記録し、個人的にはそこそこ満足!
そして奇跡。
酸素は48点、ゆきに至っては39点だと言うのです! 上智で人権を一生獲得できない英語力の私が1位になってしまいました。奇跡というか、放送事故です。
ちなみにZoom受験も含めた最終的な1位は、大地とRYUの90点! ああ、やっぱり格が違う……
後日、RYUから
できるわけないと思ってテキトーにゆっくりやってたら出来ちゃって怖いです。JALの機内安全ビデオのシャドーイングが効いたのかな? 今年の搭乗回数現在56回。
とのコメントと動画が送られてきました。
彼は国内旅行を通して英語を学んでいるのでしょうか。
※ちなみに現在(12/7時点)では81回まで進んだそうです。さすがJALグループの回し者。
16:00 生物基礎・化学基礎 お遊びの時間
開始から5時間が経過。もうゆきも酸素も真面目に問題を解かなくなり、「帰っていいですか?」しか言葉を発しません。文系にとって、残るスケジュールは地獄でしかないのです。朝イチで理系科目入れれば良かった……ミスった………
「理科」の対義語みたいな私ですが、これでも中高6年間、理科部(という名の帰宅部)でしたし、高校時代はどの科目より化学基礎に時間をかけていました。今がチャンスだとペンを走らせます。
…………………(察し)。
マークシートだし、もはや全部1とかにした方が良さそうな点数です。
ちなみに「塗り絵します!」と言っていた酸素は、10点でした。真剣に考えるのが馬鹿馬鹿しくなってきました。悲しい。
ちなみに「理科基礎に関しては共テ対策0&未受験」「まじめに履修してないので、あほーんと受けました(内心、基礎っしょと若干の油断がありつつ)」(※原文ママ)という理系ガチ勢のRYUは90点(物&化を選択)! ここから彼の独壇場が始まる予感……!
16:30 数学 試合放棄
教室が無法地帯になりました。2人は「解けるわけないでしょ(笑)(笑)(笑)」「帰りましょう(笑)(笑)(笑)」とひたすら煽ってきます。なんで~、解こうよ~~~、と粘ろうとしましたが、ここまでモチベがあった私でも1問目を見た瞬間に「あ、無理(笑)(笑)(笑)」と悟りを開いてしまいました。
良い子なので早く帰ることにしました。
※もっと良い子なので、後日Zoom組と一緒にちゃんと受験した私でした。2泊3日旅行の次の日で寂しかったあの日、皆の顔が見れてとても嬉しかったです。
ちなみに一人勝ちすると思われた理系の貴公子・RYUは69点でした。一人勝ちはしていましたが「いけませんでした。大学の数学とちがうからしかたがないとおもいます。」とご不満の様子。
結果発表~~~
結論:やっぱり私はお勉強ができなかった
ほらね……!わかった?私、本当にお勉強できないんです!!!
やはり注目すべきは、「全問、大真面目に解いている」ところではないでしょうか。
——という結論を述べたところで、ふと、気付いてしまいました。
これ、何の証明?
ここまでの熱量をかけて、私は何を証明したかったのでしょうか。
「勉強ができない」っていう証明、この先いつどこで役に立つんだろう………
終わってみるとなんとも空虚な企画でした。まあ、共通テストがどんなものかも知れたし、受験生の苦労も実感したし(してない)、これだけでも良い経験になったんじゃないかな!
という、薄皮クリームパンの皮より薄っぺらい感想で、締めさせていただきます。オチ、なし!
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