……おや。目、覚めましたか。
ようこそ。ここは「超どうでもいいものだけを見ていたい」「毒にも薬にもならない情報のみを摂取したい」という人しかたどり着けない場所。人呼んで、「情報の少ない写真展」。
どうやらあなたは情報過多のインターネットに疲れているようだ。
無理もありません。次から次へと情報が流れ込んでくる現代社会を生きるのは、濁流で泳ぎ続けているのと同じです。
ここには、私が蒐集した「特に理由はないけどなんか消せない写真」が集まっていますから、ゆっくり御覧になって、休んでいってください。
No.1 適当にケチャップかけたら顔になったオムライス
2020年の作品。消そうと思ってもこの顔を見ると消したくなくなるという、ほとんど呪いみたいな写真。
No.2 ぬいぐるみ
2023年の作品。撮った記憶のない写真。まあかわいいからいっか。
No.3 ボロ負けの糸ようじ
2023年の作品。歯間が狭すぎて糸ようじが2こすりで大破したときの哀愁漂う写真。
No.4 マーラはおしっこをうしろにとばします
2023年の作品。マーラおしっこ雑学。何とも言えない趣がある。
No.5 拷問を受けるポケモン
2022年の作品。部室にある謎の武器に、これまた部室にあるポケモンのぬいぐるみを置いたところ、表情も相まって拷問を受けてるみたいになった。
No.6 形の綺麗な栗
2021年の作品。食材シリーズ一作目。完璧な栗の形をした栗という、ナンセンスの権化みたいな写真。
No.7 ミッ〇ーマウスの形をした里芋
2023年の作品。食材シリーズ2作目。あまりにも既視感のあるフォルムをしている。母が真昼間に送ってきた。
No.8 ハート型のジャガイモ
2023年の作品。食材シリーズ3作目。ハートの形をしたでかいジャガイモ。それ以上でも、それ以下でもない。
No.9 デカすぎるかたつむり
2023年の作品。太宰府天満宮にて全長が親指くらいあるでっかいかたつむりを見つけるも、大きさが全然伝わらない写真となった。
No.10 11号館地下食堂に迷い込んだすずめちゃん
2022年の作品。飛行中。かわいい。
No.11 絵
2023年の作品。手に追っかけられるツキノワグマという謎の気味悪さがあるイラスト。
No.12 パワポで作ったみたいなラベルのしょうゆ
2022年の作品。鹿児島旅行で撮った写真。この棚にあったしょうゆのラベルは全てこのテイストだった。
No.13 かわいいホタテ
2022年の作品。高崎のパスタ屋さんで撮った写真。店員さんが描いたであろう可愛すぎるホタテのイラスト。
No.14 バイキング下手くそ芸人
2022年の作品。好き嫌いが多いうえに後先考えないので、どうしてもこうなる。
No.15 バイキング下手くそ芸人~Part 2~
2023年の作品。前作より一年経ったが、全く成長を感じられない。米があるのにパンを取るという底知れないアホさが垣間見える。
No.16 いいもの貰ってるお地蔵さん
2023年の作品。三軒茶屋に遊びに行ったときに撮った写真。よだれかけがTommy Hilfigerなあたり、高級住宅街・三軒茶屋の風格を感じる。
No.17 宮崎からの刺客
2023年の作品。どこかのサークルの部室前に置いてあった画質の悪い東国原氏の写真。
No.18 カスの生け花
2023年の作品。ペットボトルのごみに生けられた生け花。バランスよく生けられている。風流とポイ捨て、奇跡のマリアージュ。
No.19 非常田
2023年の作品。上智大学一号館にて。何者かが非常口の「口」を「田」にしようと試みた痕跡が残っている。叡智ってなんだろう、と考えさせられる非常にアホな写真。
No.20 鳩胸の鳩
2023年の作品。とにかく鳩胸の鳩。歪。
いかがでしたか。
ふむ。つまらない、と。
それでいいのです。ええ、もとよりそういう場所ですから。
はい、はい。
いやですから、そういう場所なんですって。面白くもなければ内容もない写真を展示してますって、私最初に言いましたよね?
面白くないとか文句言われても困りますって。そういうコンセプトですから。内容もない、面白くもない、役にも立たない、そういうもののみが集まった場所なんです。
は?なんです?
「お前の人生そのもので草」?
いやいやいや……情報に毒されきったインターネットゾンビに言われたくないんだが???
お前みたいなやつにはインターネットとかいう肥溜めの中で己の魂を穢しながらブヒブヒ情報を暴食し続ける人生がお似合いだわ。グチグチグチグチつまんねー文句ほざきやがってよォ。もう知らん。手に負えんわマジで。
警備員!警備員来て!!!つまみ出してコイツ。招かれざる客だわ。
おい!塩撒いとけ!!塩!!!
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