⚠まえがき、じゃなかったおわび
わたくし、きなこもちはこれまでアリオーゾで8本(+共著)の記事を書いた。アイドルの取材に行ったり、音楽の話をしたりしてきたが、何度も「旅記事を装ったクルマ記事」を執筆した。
今回もそうする気満々だったのだが、クルマっ気が多すぎて旅記事に擬態するのは無理!なのでいつもよりさらにクルマ成分多めの記事になっております。
一応わかりやすく書いたつもりですので楽しんでもらえると幸いです。それではどうぞ。
旅にはいろいろある。景色を見に行くもの、食を楽しむものなど、各々が様々なスタイルで楽しむのが旅というものだ。
今回私が出た旅は頭のおかしい旅であり、おそらく世界で最も参考にならない記事になる。共感する人は極めて少ないだろう。でもそれでいい!
何しろアリオーゾの団体概要ページには「上智大学に新しい風を届けたい」とか、「いつもと違う 今日のため」とか書いてある。
なら誰の参考にもならない旅路こそ、新しい風を吹かせることができるじゃないか!(壮大なこじつけ)というわけで、今回はその旅路をお届け。

今日(収録日)は11月7日。私は鬱憤が溜まっている!!!なぜならソフィア祭関連の仕事が立て込みまくり、クルマに全く乗れていないからだ!
あー乗りたい乗りたい!!クルマに乗りたい!!!!!
そうだ、長野行こう。←???
今回の旅の行き先は長野県。なぜならいいクルマを借りられるから!
ほとんどの人には意味不明だろうが、いいクルマに乗れるというだけで行く価値がある県です(もちろんご飯も景色も最高)。

「っしゃ、5限終わったし出発するぞー!!」というわけでまずはミニバンに乗り込む。2人旅ですが、今回は車中泊するのでできるだけ広い空間が必要だったのです。

5限終わりで腹ペコだったのでまずは腹ごしらえ。お金がないのですき家で。貧乏大学生の味方はやっぱり牛丼チェーンだねぇ。

牛丼大盛りと3点セットを、水なのかお茶なのかわからない飲み物で乾杯。腹ペコなのですべて飲み干すように完食した。

腹ごしらえをしたら運転を交代。今度は私がこのノッポを運転して更なる北上を目指すことに。このクラスのミニバンは初運転なのでちょっと緊張。

しばらく走って埼玉県を貫通し、群馬県に突入。暗闇の中に群馬県庁を発見!初めて見ました。

少し走ると意味不明な交差点に遭遇。これどうやって曲がるねん!? 一度左折してから右折するのだが、一回の信号でこれを完結するキモ交差点だった。

高崎市に入った後。車中泊に備え、ここらで湯に浸かることにした。外は寒い!!早く体を温めよう。

入浴シーンはカットだが、視力の悪い男二人はあちこちをさまよい、50度の風呂に突撃して悲鳴を上げたり、隣の風呂に入ったら水風呂で凍えたり。ともあれ、体ホカホカで大変気持ちのいい温泉でした。

ここからはただただ長野市を目指すのみ。高速代をケチって一般道をひた走る!

もともとガソリン残量が少なめだったのでクルマ移動式ホテルの腹ごしらえも済ませる。それにしても周りに誰一人いない……。

小っ恥ずかしい道を走っていたら、覚えのある地名を発見。全く違う場所でこの地名を眺めるとは思わず、驚いてナビ画面を激写。

午前3時になり、ようやく宿に到着。いやまあ、クルマに泊まるのだからずっと宿とともに移動してきたのだが。道の駅の車中泊システムは受付が必要なので、深夜でも利用できる無人の車中泊スペースを使わせていただいた。

実は筆者は初車中泊。そもそもよく寝れるのか心配になりつつ。シートをすべて倒してみる。これで寝れるのかな?

座り込んで無言で歯を磨く。さすがに3時まで移動し続けて疲れた。時刻はもう4時、おやすみなさい!

……爆睡する気満々だったのに、窒息予防で開けた窓からの冷気(6℃)で目覚めてしまった。外は若干薄暗い朝5時すぎ。ブランケット1枚しか持ってこなかった前日の自分を恨みつつ、上着を被って二度寝する。

9時にアラームをかけたのにあんまりにも寒すぎて8時半頃に目覚めてしまった。隣の男は寝袋で爆睡している。太陽のおかげで車内が暖かくなっていたのがうれしい。しかし5時間も寝ていないが大丈夫かしらん?

一度目が覚めたら眠りにつくのは一苦労。あきらめてさっさと歯を磨き、朝食を食べに行くことに。

朝食は長野らしさゼロ、朝マックを食らう!!マフィンにハッシュドポテトにチキンナゲット15ピースとパンケーキの欲張りセット。久しぶりに食べたプチパンケーキ、すっごいうまかった。

さて、今回の旅の目的は「クルマに乗る」こと。実は長野県にはなぜかいいクルマを借りられるスポットがたくさんあるのです。「9時間で3台乗り継ぐぞーーー!!!」と意気込んでまずは最初の1台へ。

というわけで長野市でまずは1台目。トヨタ・カローラクロスの最新モデルに乗ってみることに。乗りやすいサイズ感、高級感とかっこよさで街中でよく見かけるクルマの最新版です。

今回から追加されたベージュ系のアースカラーがアウトドア感満載でかっこいい。前後もLEDライトで先進感もあり!

手が触れる部分が革素材になっているインテリア。シートにもハンドルにもヒーターが内蔵されていて冬場に最高!ちなみにシートにはクーラーも内蔵され、夏も快適でしょう。

このクルマを借り受けた場所から少し西に進むと峠道を発見。エンジンも温まったので少し運転を楽しむことに。日の差し込むトンネルを抜けると……

山と川と橋とご対面!11月になるともう木々に色が付き始めていますね~。田舎に来たぞ!旅行しているぞ!という実感たっぷり。

赤い橋を渡れば更なる紅葉!車窓の景色がCMかと思うほど綺麗。長野っていいところですなあ。

このクルマが履いていたのは雪道用タイヤ(=ゴムが柔らかい)。高速道路で不安だった嫌な思い出があったが、乗り心地が良く今回は特に不満はなかった。

景色も最高だし、ところどころ狭い部分がありながらも楽しい道だった!また走りに来たくなる感覚。夏の青々とした景色もいいかもね。

楽しく過ごしていたらあっという間に時間は過ぎ、カローラクロスともお別れの時間。乗りやすくとっても快適なクルマでした。これはどんな人にもおすすめ。

それでは次のクルマ!の前に、腹ごしらえをしましょう。長野市の南西部に向かって走ります。写真は長野県庁の様子。

遠くに見える山が重なり合い、遠近感がわかりやすい。水彩画が描きたくなる景色です。私は絵がヘッタクソなので写真で我慢。

着いたのは「そば忠本店」店の1階で作った麺を2階の席で頂けます。同行した友人が昔訪れたとのこと。

ざるそばと親子丼セットをすする!ネギとワサビ以外に大根おろしも薬味についてくるのってあんまりないのでは。親子丼も出汁がとってもおいしい!野沢菜が長野を感じられていい感じ。

さて、2台目に試すのはトヨタの陸の王様、ランドクルーザー。デカい!とにかくサイズが規格外!長野で借りればオフロード用パーツ付きで雰囲気もバツグン。

乗り込んだ位置がとにかく高い!クルマ自体は死ぬほどデカいのだが、視界が素晴らしくいいので意外と運転しやすい。

これまでに見たことがないくらい特大サイズのタイヤ!にっちもさっちもいかなくなったらすべてを踏みつぶして大暴れできそうだ。

試乗中に見たドラッグストア。「アメリカンドラッグ」ってそれなんだか不安になる名前ですが……。店内はいたって普通でした。

コインパーキングで隣にいた「ミニクーパー」とパシャリ。目の錯覚かと思うほどサイズ感が違って思わず笑ってしまう!戦車みたいなランクル、いいクルマでした。

さて、デカブツとお別れした後は3台目に乗りに松本まで移動。途中のパーキングのトイレ、雰囲気が完全に人生ゲームの開拓地のアレでした。

東京の平地から持ってきたじゃがりこは、長野の山で膨らんでいました。こういうのって相場ポテチなんですけどね。

とか何とか言っていたらあっという間に松本市に到着。ここで今回の旅ラストとなる、3台目に試乗します。

その車とはトヨタ・GRカローラ。トヨタの中でもトップクラスにパワーのあるパワフルマッチョ。見た目からしてもうサイボーグ、ターミネーターみたいな感じなのがわかるでしょうか?

このクルマ、足元の3つのペダルやレバーがある通りマニュアル車。筆者はこういう時のためにマニュアル免許を取った!と言っても過言ではない。

高速道路に乗り、2速に入れてアクセルを床まで踏みつけると背中がシートに押し付けられ、猛烈な加速をする!思わず2人で大爆笑。こりゃすげえクルマだ!

というわけでこのクルマで向かったのは諏訪湖、だったのだが……。高速渋滞に巻き込まれている間にすっかり暗くなってしまい、このような暗黒空間になってしまった。とはいえ対岸の灯りがきれい。

四輪駆動システムを司る魔法のダイヤル。自分で設定できる項目が多いと楽しい。これってもうスタバのカスタムと同じでしょ。

そんなGRカローラともお別れ。エンジンの熱気で暖をとり、名残惜しいですが長野県を後にすることに。

素晴らしい景色と道、おいしいごはんと楽しいクルマがいっぱいの長野県、実にいい場所でした。いやもちろん「長野はいい場所」なんて周知の事実でしょうけれど。

諏訪インターから中央道をぶっ飛ばす。隣の友人はサークルの会議に出席したため、ZOOMの話声をラジオ代わりに疾走した。

クルマの少ない中央道は実に快適。山でメチャ暗かったり、カーブがうねっていたりするが心地よく走ることができた。談合坂までやってきたのでここらで夕食とする。

友人は味噌カツを平らげていた。おいしそう!当の本人はサークル仕事に追われてましたけれど。

長野気分の抜けきらない私はまたそばを注文。寒いからあったかいつゆがおいしい。

お腹を膨らませた我々はその後も中央道をひた走り、お金の節約のために都内からは一般道で四ツ谷に帰還。
何とか終電に間に合ってよかった!4時間半睡眠ですが景色とご飯とクルマのおかげで快適な旅でした。さすがにつかれたけれど。
というわけで皆様もたまには欲望全開放の旅に出てはいかが?心がリフレッシュしますよ(体は疲れる)。
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