みなさんこんにちは。馬刺し🐴です。
4月になって大学がスタートしました。そしてフレッシュマンウィークや新歓では多くの新入生の方とお話しする機会があったのですが、そこでよく聞かれることの一つに
教職って取ってますか?履修わからなすぎます😭
があります。
確かに教職課程って通常の卒業に加えて免許取得についても計算する必要があるので大変ですよね……
ガイダンスで全体での説明はあるけれど中々理解しきれません。
そこで!アリオーゾ部員で教職課程履修者である馬刺しが教職課程取得者向けの履修登録講座的な記事を書いちゃいます✏️
【注意】今回は21年度入学の史学科の教職課程を軸に書いているので、詳しいことや最新の情報は自身の学科の入学年度などの最新の教職課程履修要覧などを参考にしてください。教職課程の仕組みは毎年と言っていいほど変わります。あくまでも教職履修者がどのような心構えで、どのような優先度で履修を組んだ方が良いか、という内容をできる限りお伝えします。
そもそも教職課程とは

教職課程というのは、教員免許を取得するために、通常の授業に加えて教職課程(いわゆる教職)の授業を取得する事を言います。
そして教職課程には大きく分けて4つの種類の授業があります。
①教育の基礎的理解に関する科目等
②教科及び教科の指導法に関する科目
③大学が独自に設定する科目
④教育職員免許法施行規則第66条の6に定める科目
以上の4つです。
みなさんの言いたいことは分かります。
何が何の科目か分からんわい!
私も1年生で初めて聞いた時は課程センターの人に質問しまくってようやく理解しました。そのくらいややこしいです。もっと可愛くて分かりやすい名前にすればいいのに。
と、いうことで出来るだけ分かりやすく紹介していきたいと思います!
①教育の基礎的理解に関する科目等
まず1つ目の科目です。これらが学生たちから「教職の授業」と呼ばれるやつです。
この科目は課程編の履修要覧に載っていて、どの科目、学校種の免許を取ろうが必要な科目になります。例えば「学校教育社会学」とか「教育課程論」とかの科目を指します。
そして!重要なのがこれらの科目は「課程センター開講科目」という点です。
つまり、これらの科目は卒業単位でいう「他学部・他学科開講科目」扱いとなります。
そしてほとんどの学科では卒業単位として認められる他学部・他学科開講科目の上限数は決まっているので、これらの授業を取れば余裕で上限超えます。それはもう余裕で。
つまりですね、超えた分は卒業単位+αとして取らなくてはいけないのです。びゃー大変!
②教科及び教科の指導法に関する科目
お次はこちらです。これは「上智 教職課程」とかで調べると出てくるサイトからダウンロードして確認するやつです。
これらの科目はほとんどが学科の卒業単位として必要な科目でもある自学科(所属している学科)の開講科目なので、卒業に向けての履修計画と重ねて考えることができます。(史学科の場合。学科によっては他学科の授業をたくさん取らなくてはいけないこともあるので注意。もちろん他学科の科目は他学部・他学科開講科目の取得上限オーバー分になります😭)
そしてこれらの科目は教育実習までに取るべき単位や数が決められています。例えば史学科の中学校社会を例に説明します。

まず「教科に関する専門事項」分野の科目についてです。これらの科目は28単位取得するよう上のところに書いてありますね。じゃあ好き勝手に28単位取ればいいのか、というと違います。
これらの科目は系列(A 日本史・外国史とか書いてあるやつ)の指示に沿って取らなくてはいけません。そのためA系列の必修と選択必修、B系列の必修……というように、各系列の必修科目を取得する必要があります。そして、必修科目と合わせて28単位になるように選択科目を取ったり、選択必修(いずれかってやつ)を多めに取ったりします。
例えば全部で10単位、その内必修2単位、選択必修4単位を取得すべき免許において「必修2単位+選択必修4単位+選択4単位」でもいいですし「必修2単位+選択必修8単位」でもいいんです。とりあえず各系列から必修は必ず取って、残りは選択必修や選択科目で埋め合わせればOKなんです。選択科目は絶対取らなくてはいけないわけではありません。わかりましたかね……?
次に「教科の指導法」です。下の方にあるやつです。これらは①教育の基礎的理解に関する科目同様に課程センター開講科目、すなわち他学部・多学科開講科目です。これらは絶対に必要です。必修です。
そして、これらの科目について「教科に関する専門事項」は各系列の必修あるいは選択必修から必ず1つの授業、「教科の指導法」は実習する科目の全ての授業を教育実習までに単位取得する必要があります。大変だーね。しかも中には抽選科目もあるから四年生や教育実習までに当選しなかったら課程センターに即相談してください。ほんと教職履修者優先とかにしてほしい😡
③大学が独自に設定する科目
こちらは教育学科や心理学科の方が取得する科目です。
なので「ワタシ…シガクカ…ヨク…ワカンナイッピ……」
やめてください怒らないでください。石を投げつけないでください。
しかし履修要覧を頑張って読んでみたところ、②の教科及び教科の指導法に関する科目の中に設定されている科目だそうです。各免許状の種類によって取得すべき単位数が決まってるみたいです。さすが文学部、読解力ありますね!
しかし!詳しいことは課程センターの方に聞いてください。私の説明間違ってるかもしれないし。皆さん優しいから緊張せずに聞きに行ってください。(chu!役立たずでゴ・メ・ン😇)
④教育職員免許法施行規則第66条の6に定める科目
長っ!ってなる名前ですね。これらの科目は全学生の必修科目や全学共通科目(般教)にある科目のことです。
例えば「外国語コミュニケーション」はACや2外を指すので、普通に一年生過ごして単位を取得できれば大丈夫です。普通に一年生やればACや2外の単位取れますから。
「体育」は必修の身体のリベラルアーツと教職履修者用の身体のリベラルアーツを取得すればいい感じらしいですね。私の時は必修のウェルネス(2単位)だったので変わってますね。
逆に情報機器の操作は私の時は全学共通科目(般教)から情報リテラシーの授業を取る必要があったのですが、今は必修のデータサイエンス概論で充当できるみたいです。
このように年度によって大きく異なるのでみなさんは自身の入学年度や現在の年度のものなど、必ず「最新の履修要覧」に従ってくださいね!この記事参考にしたら授業違ってましたと言われても責任取れませんよ!
そして日本国憲法は私の時と変わらず全学共通科目(般教)から「憲法」の授業を履修するみたいですね。この授業のテスト勉強頑張った記憶があります。おかげでA取れました(唐突な自慢)
このように教職課程には様々な授業が存在していて、中には卒業単位から溢れてしまうものもあるんですね。わかりましたでしょうか?もう一度言っておきますが、これは2023年度のものなので、必ず最新の情報をチェックしてくださいね!
履修登録のすゝめ

ここまで教職課程の科目内容についてお話ししてきましたが、ここからは「馬刺し流 教職課程の履修登録法」を伝授しましょう。
主に1年生の履修登録の順番及び優先度は以下の通りです。
①学科の必修&AC・2外・全体の必修科目
②学科の選択必修で教職課程にも使える科目
③学科の卒業に必要な選択必修科目や学科開講科目(②をとっても足りない場合)
④教職の授業(科目の種類説明の時の①や指導法の科目)
⑤全学共通科目(般教)、その他
以上です。それぞれ説明していきますね!
①学科の必修&AC・2外・全体の必修科目
これを取らなきゃ教職以前に卒業できません。何よりも優先してください。履修登録はこれらの必修科目を軸に考えていきますからね。
大体1年生はACと2外が週2コマずつ、各曜日にあるのでほぼ全休は作れません。特に教職課程履修者は全休なんてあり得ませんからア!残念!(ジャーン🎸)
②学科の選択必修や開講科目・キリスト教人間学で教職課程にも使える科目&教育実習に必要で抽選の科目
次は学科の選択必修を選ぶわけですが、なるべく無駄なく教職課程をこなすために「教職課程(教科に関する専門事項)で使える科目」を選びましょう。
例えば史学科の場合、選択必修の概説などが当てはまりますね!その他にも、史学科中学校社会ではキリスト教人間学の「倫理学入門」の授業は卒業に必要な選択必修科目でありながら、教科に関する専門事項の科目にも含まれるので一石二鳥です。
また、史学科の場合、「社会学」や「政治学」、「地理学Ⅰ&Ⅱ」のような史学科開講の科目は教育実習に行くまでに必修だったりするのでこれも取れたら取っておきたいところ。
しかし!問題なのが、一部の科目(教科に関する事項の各系列から1科目・教育の基礎的理解に関する科目で指定されている科目)は教職実習に参加するために必ず履修しなければならないのですが、これらが抽選科目だったりします。つまり抽選に外れたらその年は履修できません。なのに4年で教育実習に行く関係から3年までに履修しなければなりません!なので抽選に挑戦できるならすぐに挑戦しましょう。(なんで教職で必修なのに抽選にして教職関係ない奴が抽選当たって「だり〜」とか言いながら授業受けてるんですかね。こちとら真面目に履修しないといけないし抽選外れたら4年間分立てた履修予定が崩れるしまた来年申し込んで当たるか心臓バクバクしなきゃいけないし、最悪当たらなかったら課程センターに相談しなきゃいけないしで「他学部の授業取らなきゃだからなんとなく」で取るやつとは大違いなんですよ。だからそういった科目は教職課程履修者優先にしてくれないですかね。絶対教職関係ないチャラチャラした奴らがその授業で後ろでくっちゃべってるのマジで許せん。By去年必修科目抽選外れた奴)
このように、卒業に必要な選択必修科目であり教職課程でも使える科目や教育実習に必要な科目を履修しましょう。
③学科の卒業に必要な選択必修科目や学科開講科目(②をとっても足りない場合)
②で教職でも使える選択必修を履修しても卒業に必要な科目が足りなければそれらを履修しましょう。卒業できなくなるから。学科によっては②の教育実習に必要な科目より優先してもいいかもしれません。卒業できなきゃ元も子もないですから。
④教職の授業(科目の種類説明の時の①や指導法の科目)
次に残った空きコマに1年生でも履修できる教職課程の授業があれば履修しましょう。
これらの科目もほぼ抽選なので挑戦できる時に挑戦しましょう。
おすすめの教職の授業ありませんか?とよく聞かれますが、正直に言いますと「ない」です。
だっておすすめも何も全部取らなきゃいけないんですから。「なんだよ役立たず!嫌な言い方するな!」って思うかもしれませんが、だってそうなんだもん。全部取らなきゃなんだもん。だから取れる時に取らなきゃいけないので石を投げないでください。強いて言うなら履修要覧に書いてある年次に従うと良いでしょう。その年次以外でも取れますが、2・3年と書いてある科目は内容的にも1年生はキツイので1年生でも取れる科目にしておきましょう。あとは2クオーターの科目などは学校に慣れてきた頃から始まる科目なので1年生にはおすすめです。
⑤全学共通科目(般教)、その他
最後に余ったところに全学共通(般教)を入れましょう。こちらも卒業には必須なので2~4単位は欲しいところ。しかしこれらも抽選なのでできるだけ申し込んでおきましょう。
そして最終的に1年生は自分のキャパとも相談しながら出来れば23~24単位、年間で46~48単位取りましょう。2年生になったら頑張って49単位取れると後が楽です。
また、運良く抽選科目当たり過ぎてしまった!という人は教育実習までに必要な科目は最優先、全学共通4単位、残り教職の科目、と言うようにして残りの科目を削除しましょう。まあ正直言って1年生は必修が多いので、空きコマと履修上限に余裕があるところに教職に関係する科目を入れて2年生から本格的に頑張りましょう。
番外編 友達をつくる

これも大事です。同じ教職課程を取る友達がいると履修の相談ができたり、ガイダンスや採用試験の情報などを共有することができます。ただでさえ大変な教職課程、友達と一緒に受けた方が少しは楽しくなります。
え?友達いない?……頑張ろう!
さいごに
このように教職課程履修者向けの履修登録のすゝめを書いてみたのですが、いろいろ調べてみて「わけわかんね」って途中でなりましたね。3年生になっても教職のことを考えると頭が混乱してきます。1年生なら尚更です。なので、わからないことがあれば課程センターや先輩を思いっきり頼りましょう。アリオーゾにも教職とっている部員がいるので(2023年現在)公式TwitterやInstagramのDMで質問してくださいね。
さあ!一緒に教職課程を頑張りましょう!
※くれぐれも注意しますが、詳しくは最新の教職課程の履修要覧などをチェックしてください。
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